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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 55

「発進!」
アメリカ軍空母から198機が出撃。日本軍機動部隊を目指した。
「敵機来襲。」
日本軍はレーダーに多数の敵航空機を発見。
「現在の目標は右45度、グラマン2機。」
見る見るうちに空を埋め尽くさんばかりの米軍機がやってきた。
「対空戦闘配置!」
「主砲、右砲戦発射用意!」
ビビ〜ッ
対空機銃員に主砲の爆風警戒のブザーが鳴らされた。
「各砲塔発射!」
ズドドドドオォ〜ン!
「比叡」「霧島」「榛名」「金剛」の4隻が一斉に主砲を発射した。
時限信管で空中に爆発直径300メートルの黒煙が上がる。
ババババアァ〜ン
固まって突っ込んできた米軍機は次々に撃墜されていった。ある者は直撃を受け、ある者は破片を受け、ある者は火炎に焼かれ。またある者は爆風に煽られ、その命を失っていったのだ。
しかしその弾幕の中を辛うじて抜けた機は勇敢にも空母に向かって突っ込んできた。攻撃目標とされたのは「被害相当艦」とまで呼ばれた空母「翔鶴」であった。
ドッガガガガガガガガガ
空母の対空砲火がいっせいに火を噴いた。
ドグワッ ドワァン
この対空防火の中を突き進み何とか爆弾を投下した機が数機あった。
ヒュウゥゥ
ドカーン
「翔鶴」の飛行甲板に1発の命中弾があった。しかし、被害はそれだけでアメリカ軍攻撃隊は引き返していった。
「なんということだ・・・・・・」
あまりの被害の多さ、さらに帰還した機もそのほとんどが被弾しているという状況を見てアメリカ軍は驚いた。しかし、驚いている場合ではない。反復攻撃をすべく攻撃隊が編成された。その数102機である。
「発進!」
今度は雷撃機中心の部隊であった。
「目標発見。」
アメリカ軍航空隊は攻撃態勢に入った。
「あっ敵機!」
日本軍もアメリカ機をレーダーで発見した。
「対空戦闘配置につけ!」
すぐさま対空戦闘の命令が下った。
「主砲、右砲戦発射用意!」
「発射用意完了。」
「主砲発射!」
ドドドドドオォーン
雷撃は攻撃力も大きい反面、反撃も受けやすい。あっという間に雷撃機はその数を減らした。さらに
ダダダダダダダッ
防空の零戦が上空から雷撃機を攻撃し、落としていった。

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