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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 45

さらに天山艦攻と九七艦攻に狙われた「ソルトレイクシティー」は5本の魚雷を受け転覆した。
対空砲火で被弾した九九艦爆は火達磨になりながら駆逐艦「ラドフォード」に体当たり、轟沈した。
「戦果次ノ通リ
・敵巡洋艦1隻轟沈、2隻撃沈
・敵駆逐艦ラシキモノ1隻轟沈
以上」
第一次攻撃で火災を起こしていた「バンガーヒル」は優れたダメコン(ダメージコントロール)によって火災を消火し、航行を続けていた。
空母「加賀」から索敵のため発進していた天山艦攻がこの「バンガーヒル」を含む機動部隊を発見。直ちに第四次攻撃隊が編成された。
零戦11機、零戦艦爆3機、暴風20機、天山艦攻11機である。攻撃隊長は石見丈三少佐であった。
「敵機動部隊発見。」
「ト・ツ・レ(突撃体勢作れ)」
「トトトトトト(全軍突撃せよ)」
まず爆弾を携行して来ていた暴風10機が「バンガーヒル」に殺到、次々に爆弾を投下した。
ドドドォーン!
命中したのは1発のみだったが、「バンガーヒル」の配管にひびが入り、気化したガソリンに引火。大爆発を起こした。
天山艦攻11機は横一列編隊でき傷つきながらも航行を続けていた「ハンコック」に狙いを定め、4発の魚雷を命中させ航行不能とした。
「戦果次ノ通リ
・敵空母1隻大破、撃沈ノ可能性アリ
・敵空母1隻大破爆発炎上、撃沈ノ可能性大ナリ
以上」
「バンガーヒル」は大爆発を繰り返しながら沈没。「ハンコック」曳航不能と判断され、総員退去の後自沈処分となった。

その頃、山本五十六大将の率いる水上戦隊ではレーダーが航空機を捉えた。続いて「大和」がマストを発見した。見張り員はとんでもないものを発見した。アメリカ海軍の護衛空母群である。
日本軍自慢の46cm砲が火を噴いた。
ドドドォーン
スドドドーン
「愛宕」「麻耶」「最上」「鈴谷」「利根」「筑摩」は高速を生かし敵護衛空母に肉薄。砲撃を開始した。
ズズズゥーン
まず「ホワイトプレーンズ」が「大和」「長門」の砲撃によって撃沈された。「ネヘンタ・ベイ」は「武蔵」の激しい砲撃を受け艦隊が真っ二つに折れ撃沈。あっという間の2空母撃沈であった。

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