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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 40

日本海軍は既にイギリスをセイロン島から追い出している。そこでコロンボにボースを送り、そこからインド独立を支援、インド洋を日本のものにしようと考えた。
1944年1月4日、戦艦「大和」「武蔵」「長門」重巡「愛宕」「麻耶」「最上」「鈴谷」「利根」「筑摩」が出撃。コロンボにボースを送り込んだ。さらにインド独立軍の旗を掲げた義勇軍を1万人マドラスに上陸させ、イギリスを完全ににインドから追い出しにかかった。
一方通商破壊戦を行っていた潜水艦はマダガスカルに向かい、イギリス本国からの輸送船団を攻撃した。
これに呼応してドイツ空軍も地中海を完全に制圧。インドは孤立していった。
1944年1月23日、戦艦「大和」「武蔵」「長門」はカルカッタを砲撃、イギリスの基地を破壊した。さらに重巡「愛宕」「麻耶」「最上」がアメリカの輸送船団を攻撃し、輸送船3隻、コルベット2隻を撃沈した。
1月30日、カルカッタのイギリス軍は降服。インド新政府が誕生した。
2月11日の紀元節に合わせ、日印泰比(日本、インド、タイ、フィリピン)の「亜細亜四国同盟」が調印された。
ボース率いるインド軍と日本の義勇軍はマドラスからデリーに向かって進撃した。
朝香宮鳩彦王の上海派遣軍もインド軍を支援すべくカルカッタに上陸、陸路でデリー攻略に向かった。
2ヵ月半に及ぶ激しい戦闘の末イギリス軍は退却を開始。4月29日、天長節に合わせインド政府は首都をデリーに移し、日本からは近衛文麿、タイからはワラワン、フィリピンからはホセ・ラウレル大統領ら要人を集め祝賀行事を行った。
これに先立つ3月2日、インド攻略を行った戦艦「大和」「武蔵」「長門」重巡「愛宕」「麻耶」「最上」「鈴谷」「利根」「筑摩」はトラックに向かって出港。
「赤城」「加賀」「蒼龍」「翔鶴」に改装を終えた「飛龍」「瑞鶴」の6空母。これを護衛する高速戦艦「比叡」「霧島」「榛名」「金剛」と重巡3隻、駆逐艦9隻の部隊も硫黄島経由でトラックに向かった。
更に田中頼三が指揮する駆逐艦8隻、三河軍一中将の重巡「青葉」「古鷹」「衣笠」「加古」軽巡「天龍」「夕張」もトラックに駆けつけた。
一方、インド洋で通商破壊戦を行っていた特設潜水母艦さんとす丸、潜水艦伊10、伊26、伊27、伊169、伊171、伊174、伊175の8隻はシンガポールに入港し休養を取った。
戦艦「扶桑」「山城」、空母「隼鷹」「飛鷹」を中核とする船団襲撃部隊はセイロン島のツリンコマリーに入港、イギリス軍の残存施設を使い遺棄されていった資材等を積み込み、また、残されていた燃料などを補給した。

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