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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 16

ドカーン!
空母「蒼龍」の機銃台座に爆弾が命中した。ここで火災が発生した。
「急いで消火だ。」
艦長の柳本柳作大佐は慌てて火を消すよう命じた。
ドガガガガガガ
ボウンッ
空母「加賀」は対空砲火で7機のB17を撃墜する奮戦振りを見せていたが
ズガーン
雑倉庫付近に直撃弾を受けた。
グオォーン
ドカーン
零戦の1機が空母「飛龍」に向かいつつあるB17に体当たりした。この奮戦振りを見て「飛龍」の機銃員は勇気付けられ11機のB17を撃墜した。
B17は飛び去った。「蒼龍」の火災も消し止められた。
各艦の被害は軽微だったがまだまだアメリカ軍の戦力はこれほどまでに残っているのかと小澤中将はかなり驚いた。
ジョンストンから救援に向かったドーントレス63機はいまだ無傷のベローズ飛行場に着陸。素早く補給を済ませるとベローズ飛行場に残っている航空機と共に日本軍機動部隊の攻撃に向かった。
「敵機来襲!」
「対空戦闘用意!!」
「現在目標3機…5機……10機……」
「射撃開始」
ドッガガガガガガガガ
小澤艦隊の対空砲火が一斉に火を噴いた。
グワンッ、ドガァン
次々にアメリカ軍機は火を噴いて海面に落ちていく。
ダダダダダダダ
零戦も上空から垂直降下しながら空母を狙うアメリカ軍機に20ミリ機銃を打ち込んだ。
ドォン、ズズーン
また、各艦の操舵技術も素晴らしく海面を切り裂く魚雷の航跡を追っては右に左にこれをかわしていった。
雷撃機の多くは落としたが急降下爆撃は逃れ切れなかった。
ヒュウウウゥゥゥ
ドガァーン
空母「加賀」の主砲砲塔付近に爆弾が命中した。しかし、その爆弾を投じたドーントレスは反転したところを「加賀」の対空砲に狙われ木っ端微塵となった。
この攻撃が行われている頃近藤中将は、たくさんの航空機が飛び立ったベローズ飛行場飛行場を使用不能にすべく徹甲弾を撃ち込んだ。
十分な効果を得たと判断した近藤中将はカネオヘ飛行場に零式弾を撃ち込み始めた。
一方、唯一残ったエヴァ飛行場から飛び立ったアメリカ軍の攻撃隊が日本軍に反撃した。残った航空機を寄せ集め日本軍に一矢報いるべく飛び立った。

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