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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 13

無傷の護衛空母「サガンモン」を撃沈すべく空母「翔鶴」「瑞鶴」から島崎重和少佐(艦攻搭乗)率いる零戦21機、艦攻50機が発進。
「敵空母発見之ヲ攻撃ス。」
「サガンモン」めがけて魚雷が次々に発射された。
ズドーン、ドドーン
続けざまに約10メートルの間隔をあけて魚雷が「サガンモン」の左舷に命中した。
ダダダダダ
激しい対空砲火をかいくぐり艦攻隊は突撃した。
ドカーン、ズシーン
さらに2本の魚雷を叩き込んだ。その1発が火災を起こし、その火が火薬庫に移り大爆発。「サガンモン」燃えながら海中に没した。
「我敵空母ヲ撃沈セリ。」
島崎少佐は「瑞鶴」宛に打電すると全機帰還を命令した。
小澤中将は「加賀」「飛龍」から零戦22機九七艦攻18機を発進させた。
この部隊は航行不能の「コパヒー」に魚雷3発を命中させ撃沈。さらにこれを曳航しようとしていた重巡「サン・ファン」も撃沈した。
「戦果右ノ通リ
空母1隻撃沈
重巡1隻撃沈
以上。」
「スワニー」と「ロングアイランド」が残っているが、小澤中将はそのまま全速で東に進んだ。
「大和」司令部の山本大将は近藤部隊に小澤部隊を追いかけることを指示した。
日本海軍は太平洋の要衝、ハワイへの攻撃を企図していたのだ。
「全艦隊ハワイ攻撃ヲ開始ス」
「大和」司令部から全艦隊宛に電文がとんだ。
山本大将直率の「大和」以下水上部隊もハワイに向けて進撃を開始した。一方で機動部隊は早くも第一次攻撃隊をハワイのヒッカム、フォード両飛行場攻撃のために放っていた。
「おおっ何という数の飛行機だ!」
アメリカ軍の飛行場を見た攻撃隊の兵士達は驚いた。持てる国と持たざる国の違いとはこれほどまでか。
しかし驚いている場合ではない。九九艦爆は次々に急降下し地上のアメリカ軍航空機に爆弾を投下した。
ドカンドカン!!
地響きがして地上の航空機が木っ端微塵となる。さらに銃撃もくわえた。
続いて九七艦攻が激しい対空砲火を叩きつけた。さらに上空で迎撃戦闘機が上がってくるのを待ち構えていた零戦も手が空いたので飛行場の機銃掃射を開始した。
さらに第二次攻撃隊も発進。今度はバーバス飛行場と修理工場が目標とされた。バーバス飛行場に向かう途中11機のアメリカ軍戦闘機と交戦。しかしあっという間に零戦が9機を撃墜した。
バーバス飛行場に侵入した九九艦上爆撃は銃爆撃をかけ、この飛行場を使用不能とした。
修理工場には九七艦攻が爆撃をかけ大打撃を与えた。

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