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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 111

「やめろ!主砲を低空射撃に使うな!!」
小澤中将の命令が飛んだ。
確かに主砲の砲撃力は強いが、すでにアメリカ軍はこれに対し分散飛行で対応してきている。主砲、副砲の弾幕を抜けてくる敵機がいることは、飛来した数からみても明らかである。これを考えると高角砲や機銃も使わなくてはならない。このとき主砲を発射されると機銃が照準できないのだ。
「主砲、撃チ方止メ!」
ドドォン………
主砲の砲撃が止んだと同時にアメリカ軍機は息を吹き返したが
ドンドンドン
ドォンドォン
ズドドドドドドドドドドドド
戦艦「尾張」「淡路」の対空砲と対空機銃が火を噴き
ドッガガガガガガガガガ
ダダダダダダダダ
バリバリバリバリ
「雲龍」「天城」「葛城」「紅鶴」「宝鶴」の対空砲火も一斉に火を噴いた。
ボゥ〜ン グワンッ
米機は黒煙を噴き次々に散っていった。
グオォォ
スカイレーダーの一部が雷撃体勢に入った。
「来るぞ!」
「落ちろ、アメ公!」
ドガガガガガガガ
バアァン
ドォーン
その中の数機が戦艦「淡路」に向けて魚雷を発射した。
「魚雷がこちらに!」
「面舵45度!」
左舷ギリギリを魚雷が駆け抜けていった。その直後
ダダダダダダダ
右舷機銃群がF8Fの機銃掃射を受けた。
ズドドドドドドド
対空機銃も果敢に反撃し、F8Fに火を噴かせた。
ゴオォォ
アメリカ軍航空隊は引き揚げていった。
「レーダーに敵機を捕らえました。」
「奴らはどれだけ航空機を持っているんだ?」
防空網を張っていた暴風であったが次第にタマ切れになっているものがあり、半数が母艦で補給をしていた。そのためあっと言う間に防空網が突破された。
「来るぞ、対空戦闘配置につけ。」
「敵機来襲。」
「主砲発射用意良シ。」
「射撃開始。」
「発射!」
ドドドオォーン
ドドドオォーン
四式榴弾が放たれた。
ババババアァ〜ン
バタバタとB29が海面に墜落していく。
「来るぞ、副砲発射。」
ズドドォーン
副砲も火を噴いた。
バババァ〜ン
「各艦、射撃始メ!」
ドッガガガガガガガガ
ダダダダダダダダ
ズドドドドドドドド
空母「雲龍」「天城」「葛城」「紅鶴」「宝鶴」の各対空砲火が一斉に火を噴いた。
ドゴォン ボォン
ドカーン バガァン
ダダダダダダダダダダダダ
ズドドドドドドドドドドド
グワァン ズズーン
ドドォン グワンッ

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