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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 106

「航空機が少なくなってしまったな……」
山口多聞は呟いたが
「はっ。しかし彼らならきっとやってくれます。」
甲板上で戦闘機の燃料補給を待つ板谷茂少佐は応えた。
「うむ。彼らの働きに期待しよう。」
「板谷少佐!補給完了しました。」
「うむ。では私はまた上空護衛に行ってまいります。」
「期待しているぞ。」
「はっ。」
ブルルン
「発進準備完了。」
ブルルルルルル
「発進!」


「右手対空砲火。」
「あっ空母です。」
「ト・ツ・レ(突撃体勢作れ)」
「トトトトトトト・・・・・・(全軍突撃せよ)」
26機は全機が空母「モーマックメール」に攻撃を集中した。
ダダダダダダダダダ
九九艦爆が7.7mm機銃を撃ちながら降下し
ヒュウゥ〜ッ
ドドーン
空母甲板に直撃弾1発を与えた。更に
ザザァ〜ッ
ズズーン ドズーン
天山の雷撃で左舷中央に2本の魚雷を叩き込み
ズシーン
九七艦攻の発射した魚雷は左舷前部に命中した。
「良いぞ、もう一息だ!」
ギュウゥ〜ン
ドドーン
彗星が後部煙突付近に直撃弾を与え、更に被弾した暴風が爆弾もろとも空母の左舷後部舷側へ体当たりした。
ドドドォ〜ン!!
空母「モーマックメール」は各所から黒煙を上げながら、左舷に傾き沈んでいった。
「戦果次ノ通リ
・敵空母1隻撃沈
以上」

「あ、帰ってきたぞ。」
日本軍の被害は暴風2機が未帰還、彗星4機が被弾、零戦1機が不時着(搭乗員救助)であった。
「対空戦闘配置につけ!」
アメリカ軍戦闘機4機、攻撃機7機が向かってきた。迎撃戦闘機と激しい空中戦となったが、アメリカ軍戦闘機3機、攻撃機4機を撃墜、3機が戦艦「比叡」へ魚雷を発射したが、命中しなかった。
「上空、高高度に敵機発見。」
B29が高高度に6機飛来していた。暴風が最高速でこれに向かう。
ズドドドドドドドドドド
20ミリ機銃をB29の下から打ち込む。
ズズーン ドゴォン
ボォ〜ン ズシーン
4機を撃墜、投下された爆弾は命中せず、残る2機は遁走した。
「また敵機です。右30度!」
雷撃機6機であった。今度は低空にいた零戦が突入。
ズダダダダダダダ
バァァン ドドォン
近距離から7,7ミリで悠々と6機とも撃墜した。

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