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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 102

5月2日、山口多聞率いる機動部隊にアメリカ軍の艦載機231機が襲い掛かってきた。
「敵機!」
ダダダダダダダダダダ
ババババババババババ
零戦が応戦し、
ドガガガガガガガガガガ
暴風の機関銃も火を吹く。しかし、数が多く撃墜しきれるものではなかった。
「主砲、右砲戦発射用意。」
「発射用意良シ。」
「射撃開始。」
「撃チ方始メ!」
ドドドドオォ〜ン
ババババアァ〜ン
ズドドドォン
バババアァ〜ン
4隻の高速戦艦も四式榴弾で反撃、更に
ドッガガガガガガガガガ
ズドドドドドドドド
ダダダダダダダダダダ
各艦の対空砲火も一斉に火を吹いた。
ババババババババ
アメリカ軍機の機銃掃射が始まった。弾幕を抜けた機が現れたのだ。
ズドドドドドドド
各艦の対空機銃も激しく応戦する。しかし、
ズズゥーン
空母「赤城」の左舷後部に500ポンド爆弾が命中した。近くにあった対空砲数門が木っ端微塵となり、小火災が発生した。
「火災消火急げ!」
空母「赤城」艦長、青木泰二郎大佐の命令が飛んだ。
ズガーン
ドカーン
ドズーン
見ると駆逐艦「不知火」が3発の爆弾を立てに受け
バリバリバリ……
と言う音と共に撃沈、更に高速戦艦「比叡」も後部甲板に直撃弾を受けた。
「我『比叡』直撃弾ヲ受ケルモ、火災ニ至ラズ。」
しかし、日本軍の各艦は操舵技術が素晴らしく、又四式榴弾の効果もあり、飛来した敵機の数から見ると被害は極めて軽微であった。
「発進セヨ!」
空母「飛龍」「蒼龍」「瑞鶴」から板谷茂少佐(零戦搭乗)率いる零戦20機、暴風10機(内、爆装5機)、天山30機が発進した。「飛龍」「瑞鶴」方飛び立った機の中には被弾前の「赤城」を飛び立ち「飛龍」「瑞鶴」に収容された機も混じっていた。
「敵空母発見。」
眼下にいたのは護衛空母「ブロックアイランド」とその周りを取り巻く重巡1隻と駆逐艦3隻であった。
「目標!敵空母!」
「ト・ツ・レ(突撃体勢作れ)」
「トトトトトトト・・・・・・(全軍突撃せよ)」

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