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太平洋の荒波
その他リレー小説 - 戦争

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太平洋の荒波 11

「敵機動部隊発見!!」
「突入!!」
零戦が突入して行きアメリカ軍の迎撃戦闘機と空中戦が始まった。しかし、零戦の旋回性能と零戦搭乗員の操縦技術によりアメリカ軍迎撃機は瞬く間に黒煙を上げ海面に激突、散っていった。
「攻撃開始。」
先ず江草少佐率いる九九艦爆が「ワスプ」に狙いを定め一斉に急降下して行った。
ドッガガガガガガガ
ドンドンドンドンドン
激しい対空砲火で9機が火を吹いた。
ズドドドドドド
九九艦爆の7,7ミリ機銃がワスプに撃ち込まれた。
ヒュウウウウ……
九九艦爆から次々に爆弾が投下された。「ワスプ」の周りに水柱が次々に立ち
ドドォーン
飛行甲板前部に命中第一弾が、
スガーン、ドグァーン
後部雑倉庫と中央エレベーター付近にも爆弾が命中した。
ヒュウウウウウ
続く艦爆も次々に爆弾を投下し「ワスプ」は8発の命中弾を受けた。大火災を起こした「ワスプ」は総員退艦となった。
次に狙われたのは輪形陣を作っている周りの艦艇であった。九七艦攻が一斉に雷撃体制に入った。
ヒュウ……ザブン
ザザァーッ
魚雷が突き進んでいく。
ドドォーン
駆逐艦が突如真っ二つに折れた。村田重治少佐の発射した魚雷が命中したのだ。これを皮切りにアメリカ軍の艦隊の中に無数の水柱が立った。
淵田中佐は打電した
「戦果次ノ通リ
・敵空母1隻大破、撃沈の可能性大なり
・敵甲巡(重巡)2隻轟沈、1隻大破
・敵乙巡(軽巡)1隻撃沈
・敵駆逐艦1隻撃沈。
以上。」
続いて零戦43機、九九艦爆45機が出撃。空母の飛行甲板を破壊することが目的だった。攻撃隊長は関衛少佐(艦爆搭乗)であった。
「敵機動部隊発見!」
「トトトトトト……(全軍突撃せよ)」
攻撃隊は先ず「サラトガ」に向かった。
ドオーン
ズガーン
ドカーン
250キロ爆弾を3発命中させた。続いて「レンジャー」にも攻撃が加えられた。
ドドーン
2隻とも飛行甲板に穴を空けられ飛行機の発着が困難となった。さらに駆逐艦1隻を轟沈した。
第二波攻撃隊が帰還する前に第三波攻撃隊が編成された。戦爆雷混成の攻撃隊である。敵空母に止めを刺すことが目的であった。
「敵機動部隊発見」
先ず零戦が空中護衛のアメリカ軍戦闘機に襲い掛かりこれを撃墜した。
ズドドドドドドドド
アメリカ軍艦隊の対空砲火が火を噴いた。
ガガガガガガガガガ
零戦も負けじと機銃掃射をした。
「突撃!」
九九艦爆が一斉に急降下し、爆弾を次々に投下。戦艦防空巡洋艦に被害を与え対空砲火が弱まったところに九七艦攻が突入した。

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