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暗殺少女
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暗殺少女 3

「迎えだと?邪魔をするなら斬るのみ!!」
少女が青白い馬の騎士に刀を向けると、赤い馬の騎士が笑いながら間に入る。

「その“首”に用はない、彼は君の後ろにいる“うつけ”を迎えにきた」
「…で、あるか」
「と、殿!?」
少女は突然聞こえた主の声に振り向く、振り返った先には洋服を着た“殿”がいた。殿は青い光まとっていて、普通でないのが目に見えて分かる。

「強い霊は悪霊になると厄介だからな…、私が直接迎えにきてやったのだ喜べ」
「ふざけるな!!殿は渡さん!!」
青白い馬の騎士が前に進もうとすると、少女が敵意むき出しでそれを阻んだ。
「殿は…、殿は私が守る!!」
少女の目は涙で溢れていた。そんな彼女の肩を殿は優しく叩く。

「景(ヒカゲ)よ、もう、良いのだ…、私は世界を見たい、黄泉の世界も体験してみたかった…、良い機会だ」
殿がそう言い前に進むと、青白い馬の騎士が大きな鎌を振り上げた…


「そなたの主はこの世から完全に消えた、その首は私が“大切に保管”してやる…、どうだ主を私に代える気はないか?」
青白い馬の騎士は景と呼ばれた少女に手を差し出した。少女は俯いたまま返事をしない。

「“ペイルライダー”、良い雰囲気の所悪いんだが、そろそろ時間がない」
「…、このままそなたの美は朽ち果てるか…」
青白い馬の騎士は呟くと、少女の返事を待つ事なく、マントで彼女を包み込む。

「景よ…、そなたの美、気に入った、髪の色は変わってゆくが永遠の命を授けよう、その代わり…」

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