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クロノセブンス
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クロノセブンス 7

――
「・・・なんで俺がこんな事を」
盗賊の町のから一番近い教会の前でリッディは無駄に大きく、周りにわざと聞かせるように舌打ちをしてため息をついた。
「めんどうだから、出て来いよ。ばればれだよ」
どっかで見た展開だな・・・。そんなことをリッディは考えながら教会の影などから出てきた男達と対峙する。
「ここに何のようだ。」
どうやら身なりからすると男達は神父か何かのようだ。
「・・・う〜ん、お目当てのものが無いならここには用は無いけど」

「俺達はお前にかかった賞金に用があるんだ、その首…、置いてきな!!」
出てきた男達は剣、薙刀、槍、様々な武器を手に持っていた。その武器の中には見た事のない物も混ざっていた。
「おいおい、神父がそんな事言っていいのかい?」
「知らないのかい?近頃不景気でねえ、教会の経営も難しいんだよ…、どこの教会も名前だけで、本業は賞金稼ぎってやつだ」
男達はリッディを取り囲むと、少しずつ彼を追い詰めていった。
「戦う相手は…、選べよな!!」
リッディが曲刀を抜いたと同時に、男達が襲いかかってきた。リッディは三方からの槍突きを屈んでかわすと、素早く三本の槍を斬り落し、その先端を拾って投げつけた。
投げられた槍の先端は、少し離れた弓使いの首に突き刺さり、彼らの動きを止めた。
それを投げ終えたリッディにすかさず薙刀が襲いかかる、リッディは横に振られたそれに飛び乗り、そのまま薙刀使いを一撃で斬り倒した。
そして一度地面に手をつくと、猛スピードで剣使い達に突っ込んでいった。
そして屈んだ姿勢から足払いで剣使いを一人転ばすと、男を見ずに喉ぼとけを踏み潰し命を奪う。
ここまででかかった時間は20秒とちょっとであった。
仲間が次々と倒されていく姿を手を出せずに眺めていた残り3人の男達を一睨みすると、リッディは曲刀に付いた血を振り払う。そして、思い出したように――
「あっそうだ。ここら辺の教会にさライオンハートっいう宝石ある?」
恐ろしさの余り、声を発声出来ずただうなずく男達。
「っで、どこ?」

「こっここには無いが、ここから西にずっと行ったところにアリストラ聖堂がある。そこにあるはずだ」
リッディは周りをきょろきょろ見渡した後「西ってどっち?」と尋ねる。
教会の男が、指で西を指すと何も言わずにそちらへ歩いていく。
残りの3人は顔を見合すと、立ち上がり剣を、穂先の無い槍を構える。
射程圏内まで入ると剣を上段に構え、奇声を上げて斬りかかる。

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