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クロノセブンス
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クロノセブンス 1

それは時間の狭間に生まれた地球であり地球ではない、いうなれば裏球という世界。
そこには、地球にはない魔法と呼ばれる文化が存在していた。そしてこれは戦乱の時代に生きた少年達の物語。



それは、他愛のないあいつとの会話の記憶だった。
「ねぇエッジ。この戦争っていつ終るのかな?」
マイアがいつものように話しかけてきた。そういつもこの一言から俺達の会話は始まる。
「さぁな、だがこの戦争のお陰で俺達は生きているんだ。とりあえず、感謝しとくか。」
「うん。」
俺は詳しく無かったが、今俺達の世界を動かしているのは世界全土を巻き込んだ戦争らしい。そして、俺達は戦場となった場所にいっては落ちている銃などを拾い、売って生計を立てている。今は戦争のお陰で生きているのだ。
戦争が始まった理由は、知らないし教えられなかった。あそこでは。

昨日帝国軍とレジスタンスの小競り合いがあった戦場に向かう道。俺はマイアと話しながら、昔のことを思い出していた。いや、昔と言ってもどうせ一年前ぐらい、マイアと会ったときのことだ。
―魔法都市ガーランド―
そこは、幾多の英雄と魔導士を輩出した魔法都市。だが、そこは崩れ落ちた建物と今尚くすぶり続ける炎の廃墟と化していた。
(人の恨みが魔物を呼ぶか・・・・)
前方にうろついている餓鬼ども冷たく見据えながら、ゆっくりと音を立てずに距離を詰めていく。
基本、餓鬼の視力は無いと言って等しく音を立てずにいれば襲われることなど無かった。ただ、そのかわり餓鬼の聴覚は凄まじく人には聞こえないコウモリなどの超音波が音として聞こえると言われているほどだ。
では何故、エッジは悟られないか。それは、エッジの過去にあるのだ。

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