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クロノセブンス
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クロノセブンス 41

それは二日前の話。
いつものようにイーグリットをからかっていたリッディ。どが過ぎて殴り合いに発展してしまったときだった。どちらも体内に幻獣の力を有し、基本運動能力なども上がっている二人である。喧嘩も町一つが崩壊するレベルである。
そんな事をしていれば、勿論人目につく。ちなみにリッディは賞金首として追われている身である。
運悪くハンターギルドの準A級ハンターが集まってきてしまった。勿論、運が悪いのはハンターの方だ。

リッディは囲まれるとすぐに「めんどくせぇ」と悪態をつきながらファランクスの力を発現。鎌鼬の嵐を起こしハンター達を八つ裂きにしてしまった。
―――
そんなこともあり、イーグリットは迂濶に手を出せなくなっていた。
「クソッ、僕だって使い方さえ分かれば・・・・・・」
イーグリットは手を放し町の方向へ歩いていく。
「教えてやろうか」
・・・・・・
「えっ?」
まさかリッディの口からそんな言葉が出るとは思わなかったイーグリット
「教えてやろうかって言ってるんだよ」
ただしリッディの顔には悪魔の笑みが張り付いている。
ニカッと笑うリッディ。
「簡単な話だ、俺に協力しろ」
言葉の意味がわからないイーグリット。
「今まで俺は親父から逃げてきた。だけどこの力があれば奴に勝てる・・・・・・!」
いつになく神妙な顔で話すリッディに、イーグリットはただ気圧される。
「ただ、ロイの奴には逆らえない。つまり、要約すると力の使い方を教えてやるから一人でライオネルを探してくれ」

「・・・・・・なんだ、“協力しろ”なんてもったいぶった言い方するから何かと思ったら、そんなことか」
イーグリットが「楽勝だよ」っと言う前にリッディが手でおしとめ、視線を左右にふる。
リッディの行動の意味を理解し、背中の剣に手をかけるイーグリット。
「誰だ・・・・・・出てこい!」
リッディが声をあらげると何もない空間から男達が出てくる。
全員、黒子のような格好をしている。
一人が顔にかかっている布をあげて、リッディ達に近寄ってくる。
「リッディ・グランスウォールさんとイーグリット・ロードさんですね?」
男は笑顔の仮面を顔に張り付けたように表情を崩さない。
リッディ達は返答を剣を抜くことで返す。


「私共は東洋の叉(さ)の国から来たアサシンギルドの者です」

「・・・・・・で、雇われたクソ共が何をしにきた?」

「簡潔に申し上げますと、お命を受け賜りたく思います」

「抵抗すれば?」
喋っている男、以外の男達が陽炎のように消えていく、
「力ずくで」
布を下ろし、バッと後ろに退く黒子。
その瞬間、リッディ達の上に消えた黒子達、総勢14人が現れる。
鎖鎌、クナイ、大鎌など各々の得物を振り上げ、二人に襲いかかる。
「来い!!ファランクス!!」
リッディ達を中心に突風が起き黒子達を弾き飛ばす。

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