PiPi's World 投稿小説

時が止まるとき
その他リレー小説 - ファンタジー

の最初へ
 7
 9
の最後へ

時が止まるとき 9

「…ほほ〜、安全ねぇ」
今ミナの前に広がる惨状を見ながら横にいるみことにつぶやいた
まず入り口でユエに金ダライが落ちた
次に滝が落とし穴に落ちた
そして少年がなんかよくわからないそこら辺に積んであった謎の物体の雪崩に巻き込まれた
「うん、流石は俺様が作った究極セキュリティー、完璧だな、それに俺様は『安全なはず』としか言っていないが?」
そう言ったみことも雪崩に頭を突っ込むこととなった
「ひとまず落ち着いた所で自己紹介だね?」
ミナの申し出はもっともだった…成り行きで行動を共にしているけど、私たちはお互い知らな過ぎる。命を預ける仲間だというのに。真っ先に目立ちたがり屋さん、『ルガーの滝』が名乗りを上げた…。本名、滝俊彦24才普通の会社員、能力は『銃』。
『少年』かなり内向的な性格、こうして聞かれるまで名乗ろうともしなかった!本名、雛形めぐみ14才。言動からもしかして、とは思ったけど、名門私立中学…こないだニュースでイジメがひどいって…。能力は『レイピア』…私はこの能力…そういったモノの存在に疑問を感じて言葉にしようとしたが、それはみことの自己紹介に遮られた。
「素敵に無敵、華麗に美麗!!最強にして最高の大天才『倶利伽羅みこと』たぁ〜あ、俺様のこと〜よぉ。あ、歳は秘密ね?」
机に乗せた足をどけてから一言付け加えた
「それと俺様は能力は持ってねぇ、が能力と呼べるものがあるとすれば『計算力と記憶力とひらめき』だな」
「……それと非常識さもでしょ。じゃあ次は私ね」
 みことは何か言いたそうにミナを見てるけど、結局何も言わなかった。
「早良(さわら)美奈子。花も恥じらう十六才で、特技は家事全般。スリーサイズと体重は秘密。好きな言葉は『愛と平和』の心優しい美少女よ!」
 またみんな静かになった。それに、ミナは家庭科は壊滅的にダメだったような……。
「確かにミナさん基準なら世界は割と平和ですよね……」
「ああ……。あの暴力癖が普通ならな」
「俺たちなんて普通すぎだよな……」
 やけに気が合う男三人。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジーの他のリレー小説

こちらから小説を探す