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時が止まるとき
その他リレー小説 - ファンタジー

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時が止まるとき 7

よろめいた不良地底人に、とどめの突きを放つ少年…さっきまでの対立が嘘のようなチームワークだった。
「ふっふっふっ」
不敵に笑い、ふんぞりかえるミナ。
「アタシが勝つこと!それが絶対的な正義よっ!」
…苦笑いするしかない一同…。
ふと、倒れた不良地底人に目をやると、それは中年サラリーマンの姿に変化…きょとん、としながら消えていった。元の姿で元の世界に戻れたみたい…ファンタジー的ご都合主義か、そうそう簡単に殺人事件にはならないらしい…。
「…全部が全部、『アレ』ならな…」
「…教えない方が良さそうですね…」
私達にはこの会話は聞こえていなかった。
二人が話し合いをしていたときだった、グラリと地面が揺れた
「地震!?」
と、突然地面から巨大なドリルが現れた
「なになに!?」
突然の出来事にパニクっているとドリルのの付いたドラム缶に四本足をつけたようなロボット?っぽい物体が出てきた
「ハ〜ハッハッハ!!地底人めこの素敵に無敵(自称)な超ド級の天才勇者『倶利伽羅みこと』様が来たからにはもう容赦はするとかしないトカ!!覚悟を決めて大人しくしな!!」
頭にタオルを巻き腰の後ろにサーベルを二本クロスするようにつけた短パン半袖の少年が瓦礫の高い位置に現れ偉そうに腕を組んでいた
「さぁさぁ動くんじゃねぇぞ、ちょっとでもお茶の間をわかすような動きをしてみろ…唸るドリルに熱いソウルの特製ロボット『グランドリル』が自爆するとかしないとか」
「自爆するのかよ!!」
全員がツッコんだ
「ハ〜ッハッハッハ! 称賛するのはまだまだ早い! こいつの威力を聞いて驚け見て褒めろ! 熱きソウルの自爆スゥイ〜ッチ、オン!」
 止める間もなく訪れた爆発の危機に、皆が一様に身構えた。
 しかし、
「……あれ?」
「――にするとかしないトカ! でも勿体ないから、やっぱり中止だ!」

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