PiPi's World 投稿小説

時が止まるとき
その他リレー小説 - ファンタジー

の最初へ
 15
 17
の最後へ

時が止まるとき 17

「・・・そして、悪魔の技術に手を出したんだ。」
「悪魔の技術・・・?」
「・・・制御装置の中枢に、ある特殊な人間を生体部品として組み込んだんだ。」
「そ、そんな・・・そんなこと許される訳・・・!」
「そう、許されなかった。生体部品にされた『彼の者』は復讐を始めた・・・。」
「・・・・・・。」
言葉を失う。すると、突然光一が私の肩を掴む。その目はいつに無く真剣だ。

「『鍵』・・・それは『彼の者』に唯一接触を許された存在なんだ!」

一方その頃・・・
暇を持て余した滝がめぐみに話し掛ける。
「・・・なぁ、出会った時から思ってたんだが。」
「何ですか?」
「仕草が女っぽいな。見た目も・・・。」
「嫌だ〜♪そんなこと言わないでよ〜♪」
「なっ・・・!言葉遣い迄・・・!!」
「・・・いじめられヲタク改めオカマ決・定!」
珍しく暴力抜きのツッコミをするミナ。すかさずみことが、
「良かったな!これでヲタクで済む!短くなって呼び易さ当社比2.3倍!!」
と滝の肩を叩く。

「良くねぇ!」

珍しく滝の暴力付きのツッコミが炸裂した・・・
滝にせよめぐみにせよ、普段ではありえないテンションだった。ミナは思った『…ふたり共…無理してる…』
今までのように自己防衛の為ではなく、何か目的を果たす為…その障害を取り除く為。人を殺す、かもしれないのだ。
一応、みことが人数分のスタンガンとプラ手錠(工作用のバンドみたいな奴)を用意してくれていたので、なるべく無傷で相手を無力化する事は可能だけど…。
そうこうしている内に食事の用意が出来たらしい、ユエと光一が戻ってきた。

テーブルの上にはたっぷりの野菜とエビ、鳥肉、シラタキ・・・そして中央では大きな鍋がぐつぐついっている。

「やっぱり親睦を深めるには鍋。色々あるから適当にやってよ。ただし、必ず取り箸を使うこと。」
とビールの栓を開ける光一。すかさずミナが、
「ちょっとぉ!アンタ未成年でしょ!?」
とつっこむ。
「そんな言わなきゃ読者も読みとばす様なことを・・・さっ、ユエさんもどうぞ。」
「あ・・・頂きます。」
思わずコップを差し出す。
「もう!ユエまで!しょうがないわね。私にも頂戴っ!!」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジーの他のリレー小説

こちらから小説を探す