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ジェノサイダー
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ジェノサイダー 10

その言葉を聞くとデュランは反応した
「あの死なない霊薬を作り出す幻の秘宝か?そんなものどうする?」
「この街の主の娘さんが不治の病にかかっていましてね。それを直すために必要らしいですね」
「なるほど単純明快な理由だな」
デュランがうなづくと大会主催者はさらに話続けた
「あなたにも賢者の石でできた霊薬を差し上げましょう。大役を成し遂げたのですからこれぐらいは当たり前の褒美でしょう」
そういうとデュランの手に霊薬が手渡された。大会主催者は礼をし人混みの中に消えていった
(こんなものもらってどうする?まあとっておいて損はないな)
デュランは霊薬を握り締めた
(いつかこれを使うときがくるかもしれないな)
そのときデュランは腕を後ろから抱きつかれた。ジュリアだった
「デュラン、なにそれ?飲んでいい?」
「え?これは…」
デュランが返事をする間もなくジュリアは霊薬を飲み干してしまった
「うん。甘くて美味ですね。なんちって」
微笑を浮かべるジュリアにデュランは焦った表情で話しかける
「おい!!それは不老不死になる薬だぞ!!」
「いつものクールなデュランじゃないなぁ。まあそれもよしとしよう。ていうか私不老不死になっちゃったの?」
デュランは呆れて声が出なかった
「まあいいじゃないの。私のこの美貌が保たれるならそれも一興だわ」
そう笑いながらジュリアはデュランを見つめた
「ふう…まあジュリアが満足するならそれでいいか」
溜め息混じりにデュランが言った
「そういえば戦いが終ったら結婚してくれるって言ったわよね?父と母もデュランなら婿にしてもいいっていっているし。忘れたなんて言わせないわよ?」
ギクっとした表情をデュランは浮かべた
「もう、これから指輪買いにいくわよ!!さっさと歩く!!」
ジュリアに強引に引きずられながらジュリアとデュランは街に消えていった…
―数日後
挙式をあげたデュランとジュリアは新居での朝を迎えていた
「昨日の夜は激しかったわね。デュランさん?」
「んなっ!?」
一瞬でデュランの顔が赤くなる
「んー、可愛いわねぇ。そんな可愛い人のどこにあれだけの強さがあるのかしら?」
デュランは下を向きながらジュリアの話を聞いていた
(はぁ…慣れないな…この生活…)
そう思いつつ新聞を手にとり記事の内容を読んでいた
(×××国で行方不明者多数か…まったく物騒なもんだ)
そんなことを考えているとジュリアの作った朝食がテーブルに並べられていた
ジュリアの作った朝食を食べ終りデュランは街を散歩していた
(平和だな…同じ世界で新聞のようなことがおこってるなんて信じられないな)
日当たりのいい原っぱをみつけるとそこで横になりウトウとしているとデュランは眠ってしまった

―数時間後
(眠ってしまったようだな…)
欠伸をしながらデュランは目をさました。ジュリアは友人達と朝から遊びに出掛けていた。そのとき友人達と道を歩いていたジュリアがデュランを見付けた。ジュリアはデュランに手を振った
「あの人がジュリアの婚約者?まだ子供じゃない」
友人がそういうとジュリアが微笑を浮かべながらはなした

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