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ジェノサイダー
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ジェノサイダー 11

「それがまたいいのよ。それにね彼はこの前の武闘大会に優勝してるのよ」
自慢気にジュリアが話すのも当然である。若くして結婚してなおかつ夫が最近武闘大会で優勝した強者なのだから。デュランはジュリアに気が付き話しかけた
「最近危ない奴が多いから気をつけろよぉ」
そういうとデュランはまた眠ってしまった。ジュリアはまた友人達と喋りながら歩いていった…

さらに数時間後
酒場で酒を飲んでいたデュランに店長が話しかけてきた
「あなた、武闘大会の優勝者のデュランさんですね?あとで話があるので店の奥に来てもらえませんか?」
「ああ、わかった」

―深夜

「俺を呼び出してなんのようだ?」
デュランが店長に問う
「実はあなたに倒していただきたい賞金首がいるのですよ」
店長はデュランが賞金稼ぎであることをしっていた
「生死は問わずにか?」
賞金首は生かしてとらえなければいけないこともある。逆もまた然り
「いえ。完全に殺していただきます。私の妻と娘の仇なんです…」
ジュリアに似たような話に興味を示したデュランは店長からさらに話を聞いた
「私は6年前にある街にすんでいたのですが、ジェイナスがあらわれたときにこちらに引っ越してきたんです。それから幸せな日常を送っていました」
「それで?」
デュランが聞き返すと店長はさらに話を続けた
「この街に来てから1年後に娘と妻が通り魔にあい惨殺死体で発見されたんです…いま新聞にのっている行方不明者が多発している事件の犯人はそいつだと思います。どうかお願いします」
デュランは店長の話を聞いてから返事をした「一つ聞いておこう。その犯人を殺したからといって後悔はしないな?謝罪すらしてもらえないがそれでもいいか?あと報酬に酒を頼めるか?俺の嫁さんが好きなんでな」
「わかりました。とびきりうまい酒を用意しますよ。犯人は殺してください。どっちみち謝罪をするような精神ではないはずです」
デュランは分かったと返事をし家にもどった。家にもどるとジュリアは既に眠っていた
(明日の朝ここを出よう。あんまり長く外にいると怒られるからな。3日以内に帰るか…)
準備を整えデュランはベッドに入り眠った

―翌朝
「デュラン、どこにいくの?」
デュランに寝惚けながらジュリアが話しかける
「賞金首を捕まえにいってくるよ。ジェイナスみたいな模倣犯をほっとけないからな」
「わかったわ。頑張ってね」
ジュリアはデュランににキスをした。
「いってくるよ。帰ってきたら酒をもってくるから楽しみにしててくれ」
そういうとデュランは家を出た
デュランは街をでてからひとまず隣の街をめざした
(模倣犯か…汚いことばかりしやがって…ジュリアのような人を増やさないためにも倒さねぇとな)
デュランの心のなかで正義感が燃え盛っていた

歩き始めて5時間後。デュランはとなりの街の酒場で情報を集めていた。情報によれば犯人は巨大なのこぎりを手に道行く人に声をかけ連れこんでは殺人を犯すらしい。たとえ相手が女子供であっても容赦しないそうだ
(胸クソ悪くなるな…)
酒を飲みつつデュランは手を握り締めた。

―そして夜
深夜の街角で悲鳴が聞えた
(あっちか!!)
悲鳴のする方向へデュランは走りだした

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