PiPi's World 投稿小説

ジェノサイダー
その他リレー小説 - ファンタジー

の最初へ
 21
 23
の最後へ

ジェノサイダー 23

「心配はしてなかったけど、大丈夫?」
「腕も治ってるみたいだな…」
デュランは両手があるのを見ると、自分が“特別な”不労不死の体というのを改めて実感した。

「ラルは?」
「捕獲成功、戦争も昨日で終わったわ」
「終戦?」
「不思議と和平交渉がすんなりいったみたい、で、紅蓮が西国、漆黒が東国を治める事になったわ、でも逆らった小国は潰されたと聞いたの…」
「そうか…、隊長は?」
デュランの質問にジュリアは答えようとしない。その答えはなんとなく分かった、壁立て掛けてある“鉄塊”が物語っている。
それは長方形の鉄の板に、穴をあけて手に持てるようにした、ラドゥの使っていた“最強の鉄塊”だ。


俺とジュリアは再び平和な暮らしを始めた。何年たっても2人とも年をとらない。
結婚して30年が過ぎようとした時だ、世界の状況が著しく変わり始めた。西国と東国が戦争を始めた、ラルの脱走、そして新しい煙草だ。
世界の状況が俺の好奇心を震わせる。背中に“鉄塊”、腰に短剣、ポーチに煙草を詰め込んで旅をする事にした、勿論ジュリアには内緒で。
(すぐに帰ってくる)
そう心に決めて、俺の“長い”旅は再び始まった。

俺の名前はデュラン
18歳の賞金稼ぎだ

    〜END〜


,
の最初へ
 21
 23
の最後へ

SNSでこの小説を紹介

ファンタジーの他のリレー小説

こちらから小説を探す