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ジェノサイダー
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ジェノサイダー 8

(ここに魔王が…感じる…これはあいつの気配だ…両親や友人の仇…そして俺が過去と決別するために…)
デュランは硝子の扉をあけると中には堕天使と淫魔らしき生物が無数にいた
(どいつもこいつもうざってぇ臭いをさせやがって…まとめて消してやる)
デュランは苛立ちながら敵のなかに走りこんだ。無数の魔物が襲いかかってくるが2本の剣で次々と倒していく。
「おらぁぁぁ!!!!!」
デュランは雄叫びをあげ魔物の群れを斬り刻んでいく
「邪魔くせぇ!!」
立ちはだかる一つ目の巨人すら一撃で切り捨てなおも魔物の群れを斬り進んでいく

そして、城の最上部へデュランはたどり着いた。最上部には硝子の椅子に腰かけた黒いスーツを着た紳士が座っていた
「やっと会ったな」
そうデュランが怒りをこめ言い放つ
「ほう…貴様はあのときの小僧か…あれから随分と年月がたつはずだがなぜ外見が変化していない?」
紳士はデュランに問掛けた
「これから死ぬやつに教えても無駄だろう?自分で考えな」
デュランは2本の剣を鞘に戻し背中の刀を手にとった
「せっかちなものだ。どれ久々に人間をあいてにするのだから盛大にしなくてはな」
紳士、いや魔王はスーツを脱ぎすて背中から漆黒の翼を生やした
魔王が翼を広げると周りには宇宙空間のような星空が広がった
「さて殺しあいを始めようじゃないか」
「くだらねぇ…とっとと消滅させてやる」
魔王はデュランに問掛けた
「お前は考えなかったか?私を倒したところでなんになる?封印さえしとけば私はこの次元の彼方から出られないのに。一時の感情だけで己の人生を無駄にするのか?せいぜい80年ていどしか生きない人間に一つのことで己の命を無駄にすることがどんなに愚かなことか」
「俺は不老不死になんでな。そんなことは考えようともしない。俺はお前を殺したい。それだけだ」
デュランは魔王をみつめ言った
「俺の無駄に長い命をお前のために使ってやるよ!!そして消え去れ!!」
刀を横に構え魔王に向かってデュランは走り出した。その速度は音速をこえ既に目には見えない速度だった。デュランが魔王の横を通りすぎると魔王の翼が切り裂かれていた
「やるではないか。そのまま楽しませてくれよ」
「野郎…」
殺意をこめて魔王を見つめるデュランの瞳は普段の茶色の瞳から黄金の瞳に変わっていた。それはデュランが不老不死の副作用で獲た状態だった。極度に殺意が高まると目の色が変色し戦闘能力が格段にはね上がる。しかしその反動でなにかしらのリスクをともなう危険な状態だった
デュランの瞳が魔王をとらえる。そして魔王も真剣な面持ちでデュランを見つめると斬れた翼が再生し両手から鋭い爪を伸ばした
「さて私も本気でいこう。不老不死の力見せてもらおう」
魔王が空中に浮かんだ次の瞬間魔王の体が消えデュランの後ろに現れた
「よそ見をしている暇があるのかね?」
魔王がそういうとデュランの心臓を爪が貫いた
「くっ…俺は負けるわけにはいかねぇんだよ!!」
デュランは手に持った刀で自分の腹ごと魔王を突き刺した
「ぐああっ!!?貴様、自分の命が惜しくないのか!?」
魔王は刺さった刀から逃れた
「俺は死なないからな…」

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