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ジェノサイダー
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ジェノサイダー 7

―3日後
早朝デュランはジュリアの家に立ち寄った。そしてドアを叩くとなかからジュリアが寝巻き姿で出てきた
「なに?こんな朝から」
眠そうに目を擦るジュリアにデュランは話した
「俺はこれから次元の彼方にいってくる。もし戻ってこれたら結婚しよう。戻ってこなかったら俺のことは忘れてくれ。じゃあなジュリア…」
初めてデュランはジュリアの名前を読んだ。呆気にとられるジュリアをあとにデュランは走った。

―それから数時間後
デュランは大会主催者とともに遺跡にいた。そしてそこには黒い服をまとった人物が居た
「お前は誰だ?」
そうデュランが問掛けると黒い服を纏った男は話した
「私はジェイナスを解放した者だよ」
黒い服を纏った男はさらに話を続ける
「ジェイナスを解放し大会に優勝させそれからジェイナス本人に私が乗り移り封印を解除させてから魔王と共にこの世を消し去るつもりだったんだが思わぬ誤算が生じてしまった」
男は黒いローブを脱ぎ捨てた。顔にまがまがしい刺青が入った色白の男だった
「計画には支障が出てしまったがまあいい。お前を倒しお前の体を乗っとればいいだろう」
デュランは男に問掛けた
「なぜこの世を消し去る?」
男は苦笑し話した
「この世の全てが気に入らないのだよ。ただ変わらない毎日を過ごすこの世界が。産まれては退屈な人生を過ごしそして死ぬ。そしてそれを繰り返す。この無駄な連鎖を続けてどうする?ただ虚しいだけだろう?」
デュランは言い返す
「そんなものために世界を消すのか?くだらねぇ。妄想は自分の頭のなかだけでしろ」
その言葉を聞いた男は無表情になった
「君にいってもわかるわけがないな。死んでもらう」
「おい、お前は離れてろ。こいつを始末する」
大会主催者に待避するように言い俺は2本の剣抜いた
男が特大の鎌でデュランに襲いかかる
「さあ、あなたの人生に幕を下ろそう!!」
デュランは剣を交差させ鎌の柄の部分をうけとめた
「いちいちうざってぇ野郎だ」
舌打をするデュランにさらに男は攻撃を仕掛ける。男が鎌を横に薙払うと柄と刃が分離し回転しながらデュランめがけてとんでいく
「さあ死の恐怖を浮かばせながら死に絶えるがいい」
「あいにく俺は死なない体なんでな」
デュランがそういうと剣で飛んでくる鎌を叩き落とし両方の剣で男を十字に切り裂いた
「ぐぁっ!!死なない体だと!?そんな馬鹿な…」
男はそう言い終わると絶命した
(あっけなかったな)
そして遺跡の最下層にデュランはたっていた
「ここから次元の彼方とやらにいけるのか?」
デュランの目の前には巨大な石でできた扉があった
「はい。この扉を解除しあなたには次元の彼方にいってもらいます。そして…」
「わかってる。魔王を倒したら脱出できるんだろう?」
「ええ。では健闘を祈ります」
デュランの目の前が閃光に包まれまわりの景色が歪んでいく。そして突然空中へ
(なにがおこっている?ここは空か?いやなにがおこっても不思議じゃないな)
さらに空中から海へ入り気が付くと目の前には硝子でできた城があった

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