PiPi's World 投稿小説

ジェノサイダー
その他リレー小説 - ファンタジー

の最初へ
 12
 14
の最後へ

ジェノサイダー 14

「さて…俺もお前の証明書をいただくとするか」
デュランの前には刀をもった侍のような賞金首がたっていた
「お前のような小僧に私が負けるとでも?うつけ者め」
賞金首はデュランを馬鹿にした態度で話す
「御託はいい…いくぞ!!」
賞金首の刀とデュランの短剣が激しくぶつかりあう。紙一重で攻撃を回避しすかさずカウンターを入れるがまた紙一重で回避する。息つく暇もない攻防。周りの戦いが色褪せて見えるような二人の戦いにも終止符がうたれた。賞金首の刀が弾かれデュランは顎に右アッパー、そして短剣をもった左手で左ストレートを放つ。賞金首の体が5mほど吹き飛ぶ
「なかなか面白かったが俺の方が強かったみたいだな」
そういいつつ証明書を奪いデュランはほかの賞金首を倒していた。ジュリアも順調に賞金首を倒していた


―3時間後

「よし!!全員始末したな!!ご苦労!!3人分の証明書を持ったものを合格とする。いまから一人一人検査するので卑怯な真似をしないように!!」
女教官の大きな声とともに審査官達が紅蓮の入隊希望者を調べ始めた
「名前はデュランか。証明書は何枚ある?」
デュランは黙って20枚の証明書を出した
「ほぉ、頑張ったな。君なら期待がもてそうだ」
そういわれるとデュランにルビーの指輪が手渡された
「これが紅蓮に所属している証だ。換金はできないから注意するように」
「ああ、分かった」
一方ジュリアは鞭や色仕掛けなどによってデュランより多い30枚の証明書を手に入れていた
「私の勝ちね。まだまだ修行がたりないわよ?デュラン」
「いやいや、色仕掛けは反則だろ。つうか女性の特権とでもいうべきか」
「さすがに戦いのなかで色仕掛けはなかなか骨がおれたわね。まあいちいち戦って仕留めるより油断させて一撃で仕留めるほうが楽なんだけど」
「怖い女性だ…」
「その怖い女性があなたの妻なのよ?」
「違いないな」

デュランとジュリアは笑いながらそんなことをはなしていた。ほかにも20歳ぐらいの若者10人程度が合格し、指には赤くルビーが輝いていた


その夜
合格者達は街の酒場で酒を飲んでいた。話す内容は実にさまざまだった。入隊の理由や己の武勇伝。そして若いもの達特有の色恋沙汰の話などで盛り上がっていた。ジュリアは合格した3人の女性達と世間話や恋人の愚痴などそんなことをはなしていた。男達は自分の生い立ちや武器の自慢などそんなことを語っていた
「皆若ぇな…」
そうデュランが呟くと酔っぱらったジュリアが腕を掴み大声でしゃべる
「私たち実は夫婦なんですよぉ〜」
「酔ってんのか?少し落ち着けよ」
「もぉ〜冷たいわねぇ…もっと積極的になってよぉ〜。寂しいよぉ〜」
やれやれとデュランが溜め息をつきつつ話す
「これが俺の性格なんだから仕方ないだろう?」
「夜は熱いくせにねぇ」
「いや!?お前、馬鹿か!?」
周りの連中もそうとう酔っていた
「あついねぇーお二人さん!!」
「いやぁ、あっぱれ」
「妬けるわねぇ」
デュランは酒を飲むしかなかった。この場で酔わなければやってらるないと思ったからだ。そして大量にアルコールを摂取したデュランもかなり酔っぱらってしまった

SNSでこの小説を紹介

ファンタジーの他のリレー小説

こちらから小説を探す