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ジェノサイダー
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ジェノサイダー 12

デュランのついた先には巨大なのこぎりをもった男と服を引き裂かれた母親と子供がいた
「おいお前、なにしてんだ?」
男は振り向きデュランを見つめた
「俺になんのようだ?いまから調理を始めるというのに」
ニヤリと笑う男をみたデュランは嫌悪感を覚えた
「てめぇをみてるとムカついてくるな。ここで叩き潰す」
腰の短剣を抜き左手にもち握り締めた
「ほう、今晩はなかなか面白いことになりそうだな」
男ものこぎりを握り締め一気にデュランに近付いた。振り下ろされたのこぎりを短剣で受けとめたデュランはすかさず男の胸ぐらを掴みとった
「目障りなんだよ…」
デュランは掴んだ腕を伸ばし自分の上半身を反らせ、勢いよくに頭突きを叩き込んだ。男の体が地面に落ちた
「くくく…俺を殺したところでなにも終らないぞ。宴はこれからだ…」
「うるさい。くたばれ」
短剣を突き刺し止めをさしたデュランは考えていた
(まだなにかあるのか?はったりだったらいいんだがな…)
殺されかけた被害者を家に送り、急いで自宅にもどってからデュランの一日が終わった


―翌日
新聞に賞金稼ぎ狩りの記事がのっていた
(なんだこれは?あちこちで賞金稼ぎの死体が発見されただと?賞金首が世界各地から集まり巨大な組織を形成してるとも書いてあるな)
―数ヶ月後
賞金稼ぎの失踪があいつぐなかこの事態を重く見た賞金稼ぎの取締役は世界各国の賞金稼ぎに招集を呼び掛けた。そして賞金稼ぎを動員しての大規模な部隊を結成。賞金首のあつまった組織もこれに対抗するべくさらに賞金首を集め戦力を強化していた
賞金稼ぎ対賞金首の前代未聞の戦争が幕をあけようとしていた
賞金稼ぎの部隊は紅蓮、賞金首の組織は漆黒とよばれていた


「ねぇ、デュラン。私紅蓮に志願しようとおもってるんだけど…」
ジュリアの発言にデュランはおどろいた
「まじか!?しかし危険がつきまとうぞ?」
デュランの言葉に一瞬ジュリアはためらった
「でも、このまま漆黒がおおきくなりつづけて紅蓮が負けてしまったら私のような人が沢山ふえるわ。そんなこと私はだまってみてられない」
ジュリアのかたい決意にデュランは答えた
「そうか…わかった。俺も志願しよう。このまま賞金首を野放しにするのもめんどうなことになるからな。それにジュリアを一人で危険な目にあわせるわけにはいかない」
「ふふ。ありがと…デュラン」
微笑みながらジュリアは礼をした
気にするなとデュランは答え二人は紅蓮の志願を申し込みに街の賞金稼ぎのあつまる建物に向かった
「あー、新しい志願者だな?まず年齢と名前と志望動機を教えてくれ」
「名前はデュランだ。年齢は18。志望動機は暇潰しだ」
受付の男は紙に名前と年齢と志望動機をすらすらとかきデュランに手わたした
「つぎはそこの綺麗な女の人だ」
ジュリアも名前と志望動機をいい、男はそれをかいた紙をジュリアに手わたした
「次は待合室にむかってくれ。そこで面接をおこなうからな」
わかったとデュランは返事をしジュリアと共に待合室に向かった。待合室には多数の賞金稼ぎがいた。みるからに前科もちの男もいればやさしそうな若い男女まで。実に様々な人がいた

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