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デストロイヤー
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デストロイヤー 54

「…なかなかやるじゃねえか」
「私はあなたと違って自信家ではないですから、それに負けられないんです。私の戦いには意味がある」
「あっそ…、悪いんだけど─」
「!!」
地面が揺れた。そして何故かスコットは意識を失い倒れた。風の槍が消滅していく、宙に浮いている槍も同様に。

「─負けてもらうよ。お前らは紫炎の力で寿命が延びているだけだ。俺は一定範囲内の紫炎を無条件で回収できる。紫炎を回収された者は炎の力を失い、そして死ぬ。俺はお前らにとって天敵な訳だ。俺に挑むこと事態がバカ気ている。これで分かったろジェイナスくん、て…」
ジェイナスがいた所に振り向くラスティン。しかしそこに既にジェイナスの姿はなかった。

「へえ、紫炎回収すると傷も治るのかぁ…、さてと次いきますか!!」



洞窟の隠し通路…そこにジェイナスはいた。
「チッ化け物め、あんな奴相手にしてられっかよ!」

彼の走る先に人影が現れると、ジェイナスは立ち止まった。攻撃体勢にうつるジェイナス。しかし相手の顔を確認すると直ぐにそれをといた。

「何だお前かよ、ビビらせんな!!…ん!?」
異変を感じたジェイナスが自分の腹を見ると、そこには大きな穴が開いていた。それを見たジェイナスは思わず笑った。

「な、何の冗談だ…」
「役立たずに用はない」
「テ、テメェ。クソぉ…」
ジェイナスは目の前が真っ暗になると、そのまま地面に倒れた。彼の顔に生気はなく、既に息はない。

「あ、しまった。そろそろ“先輩”の相手しないと」
その人物は懐中時計をみて少し微笑んだ。そして彼はジェイナスの屍を足蹴にすると、「じゃあな」と軽く手を振りその場を立ち去って行った。


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