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デストロイヤー
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デストロイヤー 58

「ふん!!相変わらず口の悪いガキだ」
デュランは地面に寝転がると、空を見つめてその年老いた声が誰なのかを考えた。しかし、考えよう考えようとしても、意識が朦朧として集中できない。

「たく恩知らずなガキだ、まぁだが…、そうでないとつまらんか。心配するな、明日の朝には意識が戻るだろうよ。それまでは守ってやる、こんな所でしなれてはつまらんからな」
「ありがとう…」
「ふん、“礼”は言えるようになっとったか」
年老いたその声を聞くと、デュランの意識は遠のいていった。


翌日朝──

「ようやく起きたか、クソガキ」
デュランが目覚めると、目の前に無愛想な老人がいた。灰色の頭と髭が太陽の光で白く光って見える。

「久しぶりだな、クソジジイ」
「何が“久しぶり”だ。ついこの間スネークで会ったばかりだろうが」
「…、おいジジイ。どうしたらエリーに会える?」
「まずは“カインの力”の制御が先だ。このまま先へ進んでもラルに殺されて終わりだからな」


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