PiPi's World 投稿小説

デストロイヤー
その他リレー小説 - ファンタジー

の最初へ
 4
 6
の最後へ

デストロイヤー 6

ドラゴンが角をおられたのが原因で激しく暴れまわっている
「子供の件は残念だったがお前も人を大量に殺したんだ。地獄で償ってこい」
そういうと俺は己の限界まで力を左手に集め首をめがけて鉄塊を振り下ろした。ドラゴンの首が空中を舞いながら地面に落ちた
「おい、大丈夫か?怪我してないか?火傷しなかったか?」
心配そうに話しかけるとエリーは泣きながら
「だいじょうぶなもんか…心配したんだぞ…この馬鹿…」
すまんと謝りまた頭をぽんぽんとたたいた。
家に戻り俺はエリーから質問攻めにあった。なぜ死ななかったのか、あの強さはなにか、そしてなんでエリー助けたか
まだエリーは泣きやんでいなかった。とりあえず質問の2つ目まではテキトーにごまかしたが最後の質問は答えるのに困った。
(なんていおうか…。とっさにかばったとかそれとも愛ゆえにとか。つうか後者は却下だな。台詞が臭すぎる)
なんか答えるのが面倒になってきたなぁ
テキトーに丸め込んで寝させればいいか

「そろそろ眠らないか?疲れて眠いだろう?」
エリーは泣き顔に不満そうな表情を浮かばせながら頷き一緒のベッドで寝ることにした
(暖かい…。久々にベッドで寝るな…)
そう思うとエリーが抱きついてきた
「もうあんな無茶するんじゃない…」
わかったと俺は答えた
―翌日
昨日襲いかかったドラゴンのことが新聞にのっていた。俺はエリーに頼み昨日ドラゴンを倒した情報を揉み消してもらった。エリーは疑問におもったらしい
「昨日の事をしれば一躍有名人になれるのにもったいなくないか?」
「有名になってもなにか得するわけじゃないし色々めんどうだろう」
「そんなものか?」
「ああ」
そのうち俺はこの都から姿を消さなければいけない。不老不死の存在をかぎつけたらどこぞのくだらない権力者が不老不死を手に入れるためにやっきになって俺を探すだろう。そんなやつらのせいで周りに迷惑はかけられないからな
(暇潰しにしては遊べたな)
俺がこの都に住み着いてから3年たった

あいかわらず俺は組織のボス、エリーと同棲している。しかしエリーは最近俺を不審がっている。俺の容姿が3年たっても変化しないからだ
「デュラン、なぜお前はその姿のままでいられるんだ?まえから疑問だった。18歳という年齢にもかかわらずあの化け物じみた強さと度胸。そしてドラゴンの炎を直撃しても死なない体。なにもかもが人間の限界を超越している」
「そんなこと聞いてどうする?」
「お前は私になにを隠しているのだ?」
「…」
沈黙が続く
(もう隠すのは無理みたいだな。ここで正体をばらすか?それともここを出ていくか…)
(いままでのように自分を隠したままで他の街に移り住むか)
そう考え夜を待った。あたりは夜の静けさに包まれ明かりがついている家は数えるほどしかない
(さて次はどこにいこうか…)
街の外に着き色々なことを思い出した
(なかなか楽しめたな)
そう思いつつ道をあるくと見覚えのある顔を見付けた
(まさか…エリー)
「まて。なぜ私から逃げる。私はこんなにもお前を愛しているのに」
「お前もいい歳なんだからもっといい男つくってみろよ」
「お前以外の男なんぞ興味はない。デュラン、お前一人でいい」
「そうか、なら力づくでもとめてみろ。できればの話だが」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジーの他のリレー小説

こちらから小説を探す