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デストロイヤー
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デストロイヤー 5

意外な言葉を聞き俺はすこし驚いた
「なんだ。その表情は?私のご飯は食べれないとでも?」
「そんなことないって。楽しみにしてますよ」
その言葉を聞くと嬉しそうに厨房に走っていった
(若ぇなぁ。そういえば俺も外見は若いままだったな。すっかり爺臭くなっちまったもんだ)
感傷に浸りながらベッドに横になっているとエリーがドアをあけ晩飯をもってきた
「特上ステーキだぞ。味わって食べるがいい」
「この肉なんの肉だ?普通の牛肉とは違うみたいだが」
「よく気が付いたな。それはドラゴンの肉だ。それも子供の柔らかい部分を厳選している最高級の肉だ」
俺はそう聞くとナイフをとめた
「どうした?なにか気に入らなかったか?」
「どうしたもこうしたもあるか!!大人のドラゴンは子供がいなくなると臭いをかぎつけ追って来るんだぞ!!」
「なに!?」
「それのせいでいままでドラゴンの肉は幻の珍味と言われていたんだ。しかもこんな姿を見せたらただじゃすまないぞ」
「じゃあどうすれば…」
エリーが下を向き憂鬱な表情を浮かべる
「しかたない俺がドラゴンを倒してこよう」
「そんな無茶な!!大の大人100人でも小さいドラゴンを倒すのがやっとだぞ!!」
「仕方ないだろう。直にドラゴンが臭いをかぎつけ街を襲い始めるぞ」
俺がそういうと同時に轟音が響きわたり街の一角が炎に包まれた
「早いな…」
鉄塊を握り締め走りだした
「まて!!死にいくきか!!」
エリーの言葉を無視しドラゴンの方へとにかく走る
(めんどうなことになったな。ドラゴンを倒すのは何年ぶりだ?とにかくドラゴンを街の外に誘きださなければ被害が増大するな)
そう思いつつ走ると俺はいつのまにかドラゴンの近くまで来ていた。ドラゴンの肉の欠片を手に持ちそれにドラゴンが反応すると俺は一気に街の外に走りだした。ドラゴンは俺を追って来ている。走りながら街をみると崩れた家や無惨に焼かれた死体がころがっている
(酷いな…)
そう思いつつとにかく走った。そして街の外にでて俺はドラゴンの肉を食べた
(これでドラゴンの標的は俺だけになったな)
全長10mはあるドラゴンが発狂した表情で睨み顔を上に向け一気に下に首を振り炎の弾を放った。さながら紅蓮の弾丸だ
「うぜぇ!!」
手にした鉄塊で炎を弾き一気に顔に斬りかかる
「くたばれ!!」
ドラゴンは驚異的な反応で翼で攻撃を防いだ
「楽には倒させてくれないか」
舌うちをしつつ俺は呟いたそのとき黒髪の女が走ってきた
「エリー!?なんであいつがここに!?」
ドラゴンがエリーに気付きエリーに炎をはいた
俺はとっさにエリーを突き飛ばした
「デュラン!?」
俺の体が炎に包まれる。そんな俺をエリーがみて泣いている
「マジでいくしかねぇな」
エリーが泣きやんだと同時に驚愕の表情にとらわれている。普通の人間ならドラゴンの炎をくらったら消し炭ものこらない。しかし俺は身に付けていたマントが燃えるだけだった。
「ありえない…」
エリーの震える声が聞こえる。炎の中から飛び出し俺はドラゴンの頭めがけて斬りかかる。ドラゴンがまた翼で防ごうとするがその翼ごとドラゴンの角を鉄塊が叩き斬った
「手間とらせやがって。叩き潰してやる」

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