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デストロイヤー
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デストロイヤー 45

 「ふっははははは!!」
 チェインの笑い声が響いてるいる時、デュランの体が彼の横を物凄い勢いで落下していった。

「悪いな、先を急がせてもらう」
 デュランは地に足をつけると、すぐにジルベースに走って行く。暫くしてチェインも落ちてきたが、彼は背中から地面に叩きつけられる様にして落ちて来た。


「無様だなチェイン…」
仰向けに倒れているチェインのそばに、黒いスーツの女性が立っていた。
「ミネルヴァか…、何しに来た」
「笑いに来た」
「あそう、それより聞いてくれない?デュラン情報より強いんだけど」
「アラ、言わなかったかしら、彼は──」



ジルベースの内部は暗かった。指令塔が破壊された所為だろうか、思ったより警備がなされていない。シャッターが上がりきって容易に侵入が可能だった。デュランは警戒しながらもそこから侵入する事にした。
 「こんな簡単に侵入できるなんてな…拍子抜けだな」
「それは期待に応えられず申し訳なかった」
「!?」
 後ろを振り返ったデュランに何者かが殴りかかる。デュランはそれを鉄塊で受け止めるが、そのまま床に叩きつけられてしまった。
 倒れた姿勢のまま、デュランが相手の足払いをしようと蹴りをいれる。それは的中した、だがダメージを受けたのはデュランの方だった。

「うっ、硬い…」
「ヴィクターからスコープを貰わなかったのか?戦う時は相手の戦闘力を確かめてからにしろ」
「チッ」
暗闇の中、俺は炎を圧縮して一気に爆発させた、それを謎の敵に向けて。爆風で吹き飛ばされたお陰で、俺は敵との距離を一瞬でとる事ができた。宙に浮いている間に左のポーチから俺は望遠鏡を取り出し、それを覗いた。

「おいおい30万だと…、ヴィクターのおっさん並じゃねえか」
望遠鏡を通すと敵の姿もハッキリ確認できた。服装は黒いスーツ、D国のエリート戦士だ…

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