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デストロイヤー
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デストロイヤー 30

望遠鏡についているスイッチを押すと今みている天使の戦闘力が望遠鏡のレンズに写し出された
(836か…ん?なんか5000近くの奴もいるな)
そう思っていると戦闘力が高い天使と望遠鏡越しに目があった
(偶然か?3kmは離れてるぞ…)
思考する俺を天使は指をさした
(見付かってるな…しかしなんで俺が分かったんだ?)
俺の考えを無視し天使の放つ無数の矢が襲いかかってくる。あきらかに矢の射程距離外にいるにもかかわらず。降り注ぐ矢は白く輝きみとれそうな美しさだった
(秘密兵器を使ってみるか)
両手に力を込めると光が集まってきた

光が集まった両手を前に突き出すと直径1mの極太レーザーが要塞の外壁を突き破った。あまりの威力に使用した俺がおどろいた
(ちょっとまて…こんなこと聞いてないぞ。ヴィクターのおっさんとんでもない物渡しやがったな…)
突然の事態に要塞の天使達はあわてていた。なにしろ3kmもさきにいる一人の男に外壁を一撃で突き破られたのだから
(ふむふむ…なるほど。このレーザーに炎の熱を加えて拡散すれば大量に敵を倒すことができるな)
ニヤリと笑い要塞に向かって俺は走り出した。空から降る矢をものともせずひたすら要塞を目指し走り抜けた
(しかし敵の天使を完全に始末する必要はあるのか?みた感じは普通の天使と変わらない気がするが)
そんなことを考えている間に要塞の穴を開けた外壁にたどり着いた
(さて、ここからが本番だ…!?)
敵の天使達をみて驚いた。眼球が真っ黒だったのだ
(なんだ!?こいつら…)
その眼球に恐怖を覚えた俺は鉄塊と小手の力でまわりの天使を跡形もなく消し去ったはずだった。しかしすこしでも肉体の欠片が残っていると瞬時に再生しまた襲いかかってくるの
(化け物共か…)
心の中で呟きながら両手に光を集めレーザーをうちだし敵を一掃した
大爆発と共に瓦礫の山となった要塞。不老不死の俺はそこで一人空を見上げた。
(この感覚、不快だ…)
死んだ者を集めてできたミイラ、ここにいた天使たちはどこかそれに似ていた。
(ここにいた天使、どこかで…、勘違いか?)
デュランは煮えきらない想いを残したまま、連合軍本部へと戻っていった。
「流石だな、本当に一人で要塞を落とすなんて、普通有り得ないぞ」
本部で報告をし終えると、グレイがすぐ声を掛けてきた。彼も作戦を終えたばかりのようで、顔や腕の傷が目立つ。
「俺の所は隊を編成して攻略してるんだ、デュランと違って人工生物を相手にしている訳じゃないから、任務の質は雲泥の差だがな、ハハハハ」
「それは良かったな…」
「何だ、元気ないの奴だな…、そうだ俺の隊には女もいるんだ、紹介してやろうか?」
「遠慮しとくわ」

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