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デストロイヤー
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デストロイヤー 23

(…眠い。昨日ジュリアと酒を飲んだあと酔い潰れて眠ってしまったのは覚えているんだがここはどこだ?)
目をさますとそこには天国まで届きそうな高い塔がそびえ立っていた。ポケットに手を入れると手紙が入っていた
(愛しいデュランへ。50年間も私をほったらかしにしたんだからそれなりの覚悟はできてるわよね?その塔の最上階にある幻の七色に光るダイヤモンドをとってきてちょうだい。期待してるわ。美しいジュリアより)
その手紙をみて溜め息をつくしかなかった
(めんどくせぇな…まあいい暇潰しになるだろう)
側の地面に刺さっていた鉄塊を抜き取り俺は塔に足を踏み入れた
塔に踏み入れるとなかには俺以外に財宝や名声目当てのトレジャーハンターが沢山いた
「よお、あんたも最上階目指してるのか?」
俺にそう話しかけてきた男はレオンと名乗った
「俺はデュラン。よろしくな」
そう名乗るとレオンは驚いた表情でこちらをみた
「デュランってあの破壊神デュランか!?一人で2万の軍勢を焼き払ったのがあんたか?」
「ああ、そうだ。ただいまじゃただの賞金稼ぎだけどな」
苦笑する俺にレオンは話しかける
「なあ?俺と一緒に最上階を目指さないか?」
「ああ、一緒にがんばろう」
快く返事をしレオンと共に最上階を目指すことになった
この塔には不思議な力があるらしく空腹になったりトイレにいきたくなることはなかった
「しかしこの塔は高いないったいどれぐらい続いてるんだ?」
レオンに問掛けた
「さあな、噂じゃ1万階だとか。しかも千階をこえたあたりから昔に絶滅された魔物まででるらしい」
「それは厄介だな」
返事をし俺達は塔を登り続けた

―数日後
ついに999階にたどりついた。しかし不思議と疲労は感じていない
「次の階から魔物がでるらしいからな」
レオンは気を引き締めた表情を見せる
「ああ。危険なやつがいたら即座に燃やしてやるさ」
俺は意気込んだ

「ようこそ」
階段をのぼるとそこには一匹のドラゴンがいた
「ここはある神の悪戯から作られた塔。特殊な力で死ぬことはないので死ぬ心配はありません。しかし気絶すると上った階数の半分まで強制的に下ろされるのでご注意を。では最上階目指しがんばってください」
ドラゴンが言い終わると目の前から消えた。あたりを見回すと無数の魔物がいたが人の死体は見当たらなかった
「よし気合い入れていこうぜ!!」
レオンが意気込んだ
「ああ、最上階までどれぐらいかかるかわからんが面白そうだしな」
そして俺はレオンと共に着実に塔を上っていった
―1100階

「なあ、俺達どれぐらい上った?」
レオンは退屈そうな表情をうかべ俺にはなしけてくる
「いま1100階だ…まだまだ最上階にはつきそうにもないな」
苦笑を浮かべレオンに話す
「そろそろ休憩しないか?」
レオンは少し気楽になったのか安堵の表情を浮かべている
「ああ、そうだな」
俺達はテントをはり焚き火を囲んで会話をしていた
「そういえばデュラン、お前彼女とかいるのか?」
「ん?いるっていえばいるけど」
「そうかー。俺な実は恋人がいたんだよ」
「へぇー」
「でもな流行り病で倒れちまってな…この塔の宝ならなんとかなるかもって思ってな」

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