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デストロイヤー
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デストロイヤー 3

「ぐああぁっっ!!!!」
男は吹き飛び取り立て屋の看板につっこんだ。騒ぎを聞き付けた人々があつまってくる
「だれだあいつは?」「倒された男は今年の武闘大会で優勝した男じゃないか」
そんなまわりの声を無視して建物に入る。中に入ると革でできた豪華な椅子に座った男がこちらをみている。男の額には冷や汗がながれていた
「ま、待て。乱暴はいかんよ君」
「はあ?あんたのとこの用心棒がやったことはなんだ?」
近くの椅子にドカっと座り男を睨む
「欲しいものはなんだ!?金か!?」
「あんたの命かそとで顔にアザをつくってるおっさんの借金の明細書をよこせ」
「わかった!!わかったから命だけは…」
「ああ、命だけはとりはしねぇよ。後味が悪いからな」
ちなみに俺の武器は刃がついていない。なのでよほど本気でしないかぎり他人を殺す心配はない
「これだ。これが明細書だ。はやくでていってくれ」
「たしかに受け取った。ただ見逃したからって変な気を起こすなよ追手を差し向けたら…この先はわかってるよな?」
男は黙ってうなずいた。外にでるとさっきより人が集まっている。俺はさっきの顔にアザがあるディアナの父親に話しかけ目の前で明細書を破り捨てた
「いったい君は?」
「ただの賞金稼ぎですよ」
笑いながら俺は答えた
「とりあえず酒場にでもいきましょうか」
俺はディアナの親父さんと酒場に向かった
「それでうちの女房といったらグチグチ…」
酒場についてから親父さんに事の経緯を話俺は親父さんの愚痴を聞いていた。
(それにしてもよく喋るな)
そう思いつつ酒を飲み煙草を吸った
「それにしても君は偉いなぁ。そんな若さであんなことできる何て」
「つまらない正義感ですよ」
「しかしあんなに強いのになんで有名じゃないんだ?」
「なんでですかねぇ」
「うちの娘を嫁にしたいなぁ」
「考えておきますよ」笑いながら答え酒場で一晩を明かした

目をさますと隣で親父さんがいびきをかきながら眠っている
(さて、例の組織とやらに顔を出してみるか)
酒場をでると黒い服に身を包んだ男達が数人たっている
「昨日街で暴れたのは貴様だな?一緒についてきてもらおう。静かにしていれば命の保証はする」
男がいい放つとすでに他の男達は俺を取り囲んでいた
「わかりましたよ」
「素直でよろしい」
黒服の男達と20分ほど歩いたところででかい屋敷の前についた
「ボスがお待ちかねだ。なるべく早くあってくれ」
「ああ。わかった」
俺は扉を開き長い廊下を進み部屋の前に立った
(俺になんのようだ?めんどくせぇ)
そう心の中で呟きながら扉を開ける。なかには高そうな机と椅子があり。そこにはボスと思われる人物が俺に背中を見せながら座っていた
「昨日街で暴れていたのはお前か?」
声が高い。女のようだ。
「ボスがしがない賞金稼ぎになんのようですか?」
鉄塊を握り締め答えた。そのときボスが振り向いた。俺は少し驚いてしまった。長い腰まで届く黒髪女だった。しかもとびきりの美人である。しかしまだ顔に幼さが残る18歳ぐらいの女だった
「ボスが女で驚いたか?まあ普通はそうだろうな」
女は苦笑を浮かべながらこちらに近付き俺の顎に指をそえた
「顔付きはまだ18歳の子どもだな」

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