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デストロイヤー
その他リレー小説 - ファンタジー

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デストロイヤー 2

「で、なぜあんな奴らに襲われかけてたんですか?」
そう訪ねるとディアナはうつ向きながら話始めた
「私の父が残した借金のせいです。昔は父と母は仲がよい夫婦でしたがある日突然母が男をつくり家を抜け出し父は酒に溺れそのツケのせいでさっきの男達のような借金取りに…」
ディアナは昔のことを思いだし泣き始めてしまった。話を聞いたところ何回も身売りされそうになったり自殺を考えたそうだ。そしてその借金取りの背後に国家レベルの組織があるという
「今日はもう遅いから寝ましょう。大丈夫、寝込みを襲ったりしませんよ」
俺は笑いながらいった
(国家レベルの組織か…)
(これはいい暇潰しになるな)
そう思いつつ俺は眠った
翌日ディアナの家に招待してもらった。飲んだくれの父親の姿が見当たらないらしくディアナがあわてふためいている
「どうしたんですか?」
そうといかけるとディアナがテーブルを指差した。テーブルには置き手紙らしき紙が置いてあった
(愛する愛娘ディアナへ。いままで色々迷惑かけてすまない。ワシはこれから過去を清算するために取り立て屋に話をつけようと思う。お前は幸せに暮らすがいい。父より)
過去とはまた大袈裟なもんだがディアナにとっては唯一の肉親だ
ディアナが泣き崩れて床に座り込んでしまった
その様子を見ていると心の奥底でふつふつと煮えたぎる感情が芽生えた
(つまらん正義感で動くのは俺のライフスタイルに合わないがまあむかつく奴を潰すにはいい機会だ。このさいとことんやってみるか)
ディアナを抱きかかえベッドに寝かせた
俺はその足で取り立て屋がある都に向かう
(こんな気分は何年ぶりだろうか)
鉄塊をギュっと握り締め走った。都はディアナの家からさほど離れていなかった。都に入り歩く人に話しかけ取り立て屋の情報を聞いてまわった。そして例の取り立て屋の建物の前に立ったとき怒号とともに窓から人が吹き飛んできた

「てめぇ、なにが借金を帳消しにしてくださいだ!?嘘をつくならマシな嘘をつけ!!」
「そこをどうにかお願いします!!」
吹き飛んだおやじは顔にアザがあり痛々しい
「おいおい、無抵抗な人間をあんた殴るのか?感心できない趣味だな」
俺がそういうと男はこちらを睨みつけ驚きの表情で喋った
「ああ!?なんか文句…てめぇは!?」
「ああそうだ。このあいだあんたのとこの男達に世話になったもんだ」
微笑を浮かべながら俺は喋った
「しゃらくせぇ!!」
男が剣を手に取り身構え斬りかかってくる
ギィーン!!
鈍い金属音が響きわたり俺は左手にもった鉄塊で剣をうけとめた
俺は片手で相手の攻撃を受けとめた
「なに!?」
男はそれなりに筋肉質で剣術も心得ているようだったので18歳の子供に、しかも片手で攻撃を防がれたのがショックだったようだ。そもそも不老不死の副作用で異常な身体能力を有している俺に力まかせな小手先の攻撃なんて効くはずはないのだが。
男の剣を弾き間発入れず攻撃を叩き込む
右アッパー、左からの袈裟斬り、そして右から切り返し左手でジャンプしながらアッパー、空中で踵落とし、落下速度を利用して叩き斬り着地と同時に又右アッパー、左ストレート、逆手にもった武器で渾身の切り上げ。そしてとどめに飛び膝蹴りを入れる

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