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デストロイヤー
その他リレー小説 - ファンタジー

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デストロイヤー 20

「どうですか?素晴らしい力でしょう?しかしこの力を持ってしても私の理想にはほど遠い」
「その理想の果てになにがあるんだ?」
「わかりません。なにぶん私も死なない体になってからかなりの年月を費やしています。しかしいつか無くなる命よりはいいでしょう?死にゆく不完全なものは消え去るべきなのです」
「そんな理由で星を破壊するのか?」
「ええ。私の理想郷を作り上げるために汚点は消し去らなければなりません」
俺は怒りを込めて言い放つ
「気に入らねぇ」
「あなたも不老不死になっているのでしょう?それのどこが気に入らないのですか?」
「お前のすべてが気に入らねぇ」
「そうですか…。ならば危険分子のあなたにも消えてもらいましょう」
「俺を消すだと?」
「そうです。分子レベルまで分解すればあなたもその体を保てなくなる」
「やれるもんならやってみろ」
「では、遠慮なく…」
そう首領がいうと要塞のメタリックな床から大量の人型のゾンビが現れた
「可愛い子供たちよ。その失敗作を殺しなさい」
大量のゾンビが押し寄せてくる
「邪魔くせぇ!!」
そういうと炎を纏った鉄塊を振り回しゾンビ達を一瞬で灰にした。しかし倒しても無限にゾンビが現れる

(こいつらを倒してもキリがないな。直接あいつをたおすしかないな)
そう思い天井に火炎弾を放ち穴をあけた
(あいつの居場所がわかる。たぶん俺のなかの不死身の細胞のせいだな)
そして要塞の外郭にでるとそこには一体の白く輝く人型の生物がいた
「それがお前の正体か」
「ええ。どうです?男女の体を持ち得る体。永遠の命と無限の力。これがすべての生物を超越する肉体ですよ」
そう首領が話すと首領の背中から白く輝く翼が生えた
「もう小手先の力など不要。あなたを全力で消させていただきましょう」
突然首領の体が消え俺の背後に現れた
「なに!?」
気付くと同時にとっさにかわしたが首領の刃物状の腕が俺の腹を斬る
「ぐっ!!」
「なかなかいい反応ですね。まだ楽しませてくださいよ」
「ウザってぇんだよ!!クタバレ!!」
鉄塊が首領を切り裂くが首領の回りの空間が歪み俺の攻撃が無力化されてしまった
「ふふふ。まだ攻撃をしますか?己の無力さが嫌になるでしょう?」
「うるせぇ!!」
力を込め鉄塊を床に突き刺した
「消し炭になれ!!」
巨大な火柱と灼熱の炎であたり一帯を焼き尽した
「死んだか!?」

辺りを見回すと首領がたっていた
「無駄ですよ。所詮薬品を投与されただけのできそこないのあなたでは私に勝てないのです」
次の瞬間首領の斬撃が俺の右腕にヒットし俺の右腕が空中をまった
「ぐあああっ!!!」
「あっけないですね。まだゲームはこれからですよ?」
首領の左腕が俺の腹を貫通し、俺はそのまま放り投げら床に叩き付けられた
(傷がなおらねぇ…出血がとまらない…俺はこのまま死ぬのか?畜生…俺にもっと力があれば…)
「破壊神とよばれるあなたも私には勝てないようですね。これからは私が新しい神にでもなりましょう。くくくくく…はぁーはっはっは!!!!!!…」

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