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デストロイヤー
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デストロイヤー 18

そう師匠がいうと俺の体が消え敵の本拠地の数キロ手前にいた。黒いシェルターのような巨大なドーム状の建物があった
「さっそく敵さんがお出迎えのようじゃの。ここはわしにまかせてお主ら三人はなかの敵を倒してくれ」
鬼気迫る顔で師匠がいった
「なかの敵をまとめて黒焦げにしてやるぜ!!」
「死ぬなよ、じいさん」
そうシェリーとクリフがいうと師匠は魔法をとなえ俺達は建物の入り口にいた
(ここがあいつらの本拠地か…。妙な胸騒ぎがする)
俺は不安感を抑えつつ建物の入り口を爆破した。なかには大量のゾンビがいた。どのゾンビも完全な人型をとどめている
「なんだこいつら!?まとめて感電させてやる!!」
「こいつらに時間をかけていられないな。俺の魔法でトンネルをつくるからそこを通りやつらの頭を倒せ。こいつらは俺たちがなんとかしよう」
「ああ、わかった。死ぬなよ」
そう返事をすると目の前に氷でできたトンネルがあらわれた
(この胸騒ぎはなんだ?ウザってぇ…)
トンネルをくぐりぬけた先には一人の人物がたっていた
「デュランさん。久しぶりですね」
そいつはディアナの夫だった
「あなたがなぜここに?」
「簡単なことですよ。私がここの首領だからですよ」
俺はさらに問掛ける
「ディアナはどうした?」
「あの方には私の実験材料になっていただきましたよ。私の子ども共々ね」
俺は歯をくいしばった。ディアナの夫…いや、首領の言った言葉を信じられなかった
「ディアナはどこにいる?」
「もうディアナという存在はいません。いるのは私の実験材料です」
「子どもは?」
俺は怒りを押さえ付けさらに問掛けた
「実験に耐えれなくただの死体になってしまいました。せっかくの実験材料が…。もったいないことをしてしまいました」
「お前本当に人間か?」
「正確にいえば人間の形をしている生物ですね」
さらに首領は話を続けた
「昔この星に一つの生物が降り立ちました。その生物はほかの生物に寄生しその存在を保っていました。しかしその生物は悟ったのです。すべての命には限りがある。いずれ枯れ果てるその命がいかに虚しい物かと。そしてその生物はやがて人に寄生し新しい技術を得て永遠の命を得られる術を探したのです。永遠の命と無限の力。それこそその生物が目指したもの」
「その生物というのがお前か」
「ええ。この宿主に寄生してから100年以上の年月がたっていますね。実験ですがまず最初に実験サンプルを見つけそれに私の細胞をいれた薬品を投与する実験をはじめました」
「そして何年か実験をしているうちに一つの突然変異をおこした細胞が入った薬品が流出してしまったのですよ。そしてその薬品はデュランさん。あなたの体にあるのですよ。突然変異をおこした細胞でしたから放っておいたのですが、まさか私に牙を向けるとは思いもしませんでしたね。しかも私が目指した完璧な物がいままさに目の前にあるのですから。全く想定外ですね」
俺は鉄塊を手にとりいい放った
「御託はもういい…。いくぞ!!」
「私の前に最高傑作と会わせてあげましょう」
首領が指を弾くと突然床が動きだした。ドームの屋根が開きエレベーターのような装置が空に延びる

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