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デストロイヤー
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デストロイヤー 16

「そいつに話しかけても無駄だ!!そいつは決してしなない生物兵器を作り上げるための実験材料になってもらったのだからな!!意思などとうの昔にない!!」
俺は歯をくいしばった
「外道が!!」
指揮官に気をとらわれているときマリアが近付いてきた。そして小さい声で囁くのが聞こえた
「私を殺して」
次の瞬間マリアの指が俺の横腹を貫いた
「ぐあっ!!」
必死にマリアを振り払い後ろに下がった
「くっ、なんだあれは!?」
マリアの背中から天使の翼のようなものが生え羽ばたくと同時に無数の光弾が襲いかかってきた
「ちっ!!うざってぇ!!」

このままではやられると思い決死の覚悟で俺はマリアに向かってジャンプし腰から短剣を抜き取った
(こいつを突き刺し炎を直接送り込んで燃やすしかない!!)
そしてマリアに急接近し俺は渾身の力を込め短剣を突き刺した。それと同時にマリアの指が俺の心臓をえぐった
「クソッたれめ…くたばれ…」

そのまま仰向けの状態で俺は地面に落下した
地面に落下すると同時にマリアの腹部に刺さった短剣が赤く輝き爆発した
マリアは上半身と下半身にわかれた
重い体を引きずりマリアに近寄った。そして小さくマリアが囁いた
「ありがとう…」
そのときマリアが逝ったのだとわかった
「なっ、なにが生物兵器だ!!人一人殺せんではないか!!役立たずめ!!」
指揮官がわめいている。大量の出血で朦朧とする意識のなか火炎弾を指揮官に放った。そこで俺の意識がなくなった…


(ここはどこだ?暖かい…懐かしい感じがする)
俺が目を覚ますとそこは9年前にエリーとすごした屋敷だった
「目が覚めたか?」
そこには黒髪の美人が立っていた。見覚えのある顔…エリーだ。
「なぜ俺がここに?」
そう問掛けるとエリーが話しかけてきた
「私の部下が情報を集めに遠征しているところお前らしき人物を発見したという報告が入ってな」
(武器もしっかり回収されているな。あとで礼のひとつでもしないとな)
俺は立ち上がり武器を片手に部屋をでようとした
「まて。どこに行くきだ?」
「第三勢力とやらを潰しに」
「そうか…ならこれを持っていくがいい」
エリーから銀でできたペンダントを渡された
「これは?」
「お守りだ。私がいうのもなんだがいま第三勢力とやらに対抗できるのはお前だけだろう。西も東も極少数の人間しか生き残っていない。破壊神といわれるお前だけが希望だ」
「そうか…この戦いが終ったら祝杯でもあげよう」
「ああ」
エリーはそういうと俺の頬に唇を触れた
(昔と変わってないんだな)
そう思いつつ館を出た。9年の歳月が経った街を俺は散策した
(9年前に俺は一人でドラゴンを倒したんだな…時が過ぎるのは早いな。この街が第三勢力に消される前に俺があいつらを潰すしかないな)
ギュっと拳を握り締め俺は街を出た
(こうなったら本拠地に直接乗り込むしかないな。しかしこの前の戦闘のようにマリアのようなゾンビが沢山いたらいくら不老不死でも不利だな…。どうする俺…)
そのとき二人組の男女が俺の目の前にたっていた
「よぉ!!ひさしぶりだなぁ、デュラン」
「久しいな。あいかわらずあの馬鹿力は健在か?」

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