PiPi's World 投稿小説

デストロイヤー
その他リレー小説 - ファンタジー

の最初へ
 12
 14
の最後へ

デストロイヤー 14

続けて師匠が喋った
「いままで炎の魔法を習得できたものはいなかったしのぉ。ほかの魔法ならあるていど簡単なものじゃったんじゃが」
どうやらいままで炎の魔法を覚えようとした者はドラゴンに殺されるか力が暴走し自滅したやつばかりだという
「いやはや、あっぱれじゃ。しかしこれからどうするんじゃ?」
「戦争でも終らせてきますよ」
そう返事をし俺は洞窟の入り口に向かって走った
「やれやれ。せっかちなやつじゃのお」
「まあいいではないか。あいつの行く末を見守ろうではないか」
「それもそうじゃな」
それから数日後

(さて新しい力を身に付けたしこれからどうしようか)
炎の魔法をてにしてから俺はまたあてもなく旅を続けていた。あいかわらず西と東の大国の戦争は続いていた
(この戦争はいつまで続くんだ?最近はいやな気配がただよっているしな。もしかしたらなにか裏があるのかもな)
そう考えつつ俺は煙草をくわえ指先から火を出した
(便利なもんだなぁ)
さらに3日後
新聞によれば突如現れた第三勢力によって西側の国が消されたらしい。もじ通りあとかたも残さず。詳しい情報によると黒い鎧をまとった騎士団が女子供容赦なく殺害し土地も焼き払うのだという
(黒…そういえばいまエリーはどうしてるだろうか?あんな風にいなくなったからな。恨まれてるかもしれないな。ディアナと親父さんも心配だな。マリア…は思い出したくもないな。あの二人組はどうしてるんだ?)
昔のことを思い出しつつ俺は歩を進めた。そして夜になり今日は野宿しようと決めたとき男女の悲鳴が聞こえた。悲鳴が聞こえた方向へ走ると20代の男女が抱き合いながら悲鳴をあげていた。女のほうは見覚えのある顔だった
「おい。大丈夫か?」
そう聞くと男は指をさした。指をさした方向をみると黒いうごめいている生物がいた
(なんだあれは?)

黒くうごめく生物らしきものがこちらに近付いてくる
「ちっ、なにかわけがわからんがやるしかないな」
右手に炎を集め巨大な火炎弾をつくり投げつけた
「ぎゃおああ!!」
この世のものとは思えない断末魔が響きわたる
(耳障りな悲鳴をあげやがって)
死体をよくしらべると人の頭蓋骨などがでてきた
(なんだこれは薄気味わりぃな)
すこし気分がわるくなりつつも俺は男女に話しかけた
「大丈夫ですか」
「ああ、たすけていただいてありがとうございます。おまえは大丈夫か?ディアナ」
見覚えのある顔はディアナだった
「ええ、大丈夫。また助けていただきましたね」
ディアナは俺のことを覚えていたようだ
「こんなところで話もなんですから私たちのいえにきませんか?」
「命の恩人なんですから遠慮しないでください」
「ではお言葉に甘えて」
そういってディアナの家に招待された。まえの土地から引っ越したらしくいまは夫と子供と3人でくらしているのだそうだ
「親父さんはどうしたんですか?」
「父は再婚してまえの家にですんでいます」
(再婚したのか。時の流れは早いものだな)
「そういえばデュランさんは昔とまったく変わっていませんね。もう4年もたつのに」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジーの他のリレー小説

こちらから小説を探す