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クエストフォース〜竜キラーを目指す男〜
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クエストフォース〜竜キラーを目指す男〜 9

「ちっ、一体何なんだよ」悲鳴にも似た声でイージーは叫んだ。大体、幼竜を召喚できる何て事は、ほとんど有り得ない話だが、もし本物だったら?という考えが付いて離れられない。
そんな考えをしている時、脳裏に“ある”声が聞こえた「魔法は全知万能じゃない、必ず欠点があるわ」
聞こえたハッキリと彼の脳裏に聞こえた。正確には思い出したなのだが…
「ハッハッハ、持つべきモノは友かな?たとえできそこないでもな!!」
オレにできる事は時間稼ぎだけだと言う事に彼は悟った

再びイージーの記憶の中に、何かが囁きかける。
『…召喚術は確かに強力だけど、術者と召喚獣の契約時間が切れたら終わり。元いた場所へ送還されるわ。しかも一回あたりの精神力消費が半端じゃないから乱発もできないしね』
そう、時間さえ稼げれば勝機は見えるはず。余りに長ければ幻覚、消えてくれればそれでよし。二人が無事に逃げてくれる事を祈りつつ、イージーは槍を振り続けた。

その頃、逃げた二人は……
「コハルミ、ホントにコッチに向かって走り続けて占い師はいるの!?」
「いる、いる!!」
「根拠は〜!?」
「アタシの勘よ!!」
「わかった、信じる!!」コハルミには、わかっていた根拠はないが、長年の勘が働いた。そう、暗殺者としての勘だ。すぐに、その勘が正しい事がわかる。

「フフフ、ハッハッ!」 薄気味悪い声で笑っていた女性がいた。そう、自分の命を狙ったあの占い師だ。
「フフフ、ようこそいらっしゃい。こんなに簡単に引っかかってくれるとは思わなかったわ」
「あんたこそ、アタシのナワバリをうろつくなんてバカなことをしたものだわ。行きなさい、みんな!」
コハルミの掛け声とともに、暗がりからギルド員が一斉に飛び出してナイフを投げつけた。暗闇では見えにくいよう、わざと黒く刃を染めた暗殺用だ。しかし…
「…甘いわね。その程度で、この私が倒せると思っていたのかしら?」
なんと、ナイフは全て占い師に当たった瞬間砕け散ったのだ。一同が唖然とした一瞬、大きな隙が生まれた。
 ヴィンは、直感で自分の危機を察知した。
(ヤバイ、やられる!?)占い師は、またブツブツと魔法を唱え始めた…

だが、唱え始めたと同時に彼女の笑みも消えた…
「あああぁぁぁ〜!!」
占い師が急にもがきだした

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