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クエストフォース〜竜キラーを目指す男〜
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クエストフォース〜竜キラーを目指す男〜 8

「イージーは!!」
コハルミに隠し出口に案内されながら叫んだ
「俺はちぃっとばかしコイツと遊んでから行くから心配すんな!!」
ガーゴイルの攻撃をさばきながら答えた
「わかった!死ぬなよ!!」
「おうよ!!」
二人が遠ざかっていくのを確認すると、イージーは槍を握る手に力を込めた。
「さて、大見得切った以上、俺も格好いいとこ見せないとな」
「それは無理よ」
唐突に生まれた後方の気配に振り向くと、そこにはあの占い師が微笑を浮かべて立っていた。
「……なるほど、灯台もと暗し、ってわけか」
占い師は、不気味な笑いをした後に魔法を唱え始めた「させねぇっての!!」
本能的に自分の危機を察知したイージーが槍を振り回しながら、占い師に駆け寄った。
だが、それをガーゴイルが止めに入った。
「ちっ!オレはな、こんな所じゃ死ねねっての!あの女との約束を守るためにもな!!」
その言葉を発した後にガーゴイルを一刀両断した
「へっへっ、どうだ!」
イージーの息が荒い…ガーゴイルを力任せに切ったため、ほとんど力を使い果たしたような状況だ…そんな中で占い師がある魔物を召喚した…それは
「あれは、幼竜!?」
イージーの声が震えていたこの世に、幼竜を召喚できる魔術師など無に等しいのである。
「オマエは、古代魔術しかよ!!」
奇声に似た声でイージーが叫んだ。古代の魔術師は、今より遥かに魔力が高かったのである。だが、その古代の魔術師は結局自分たちの魔力は制御できずに自滅した
「いいえ、私はれっきとした現代の魔術師。あなたはただ現実を直視できないだけ。それがどんなに信じられないものでも……ね」
占い師の言葉に、イージーはハッと思い当たった。
「…なるほど、幻術かよ。まんまとはめられたってわけだ」
「ご名答。でも、あなたに見切れるかしら? どこまでが現実で、どこまでが幻か……お行きなさい、私の可愛い子。まだ今日は何も食べていないのでしょう?」
その言葉が終わると同時に、幼竜はイージーに襲いかかった。

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