PiPi's World 投稿小説

クエストフォース〜竜キラーを目指す男〜
その他リレー小説 - ファンタジー

の最初へ
 2
 4
の最後へ

クエストフォース〜竜キラーを目指す男〜 4

「…ふむ。『屋根の烏は何羽』だ?」
「またそれかよ。『碧の嘴一羽だけ』だろ。相変わらずややこしいぜ」
「良かろう。そこの扉だ」
分かった、と軽く手を挙げると、イージーはにやりと笑った。
「さて、行こうか。裏情報の溜まり場、『盗賊ギルド』へ」
二人が部屋を開けた先にはちょっとした、酒場があり結構な賑わいであった…
「なぁ、結構な人がいるけど、誰に聞くんだ?」
「まぁ、ちょっと見てな」イージーがそう言うとカウンターに座り、ヴィンを呼んだ。その後、イージーは店員に占い師の事を聞いた。そうすると店員が、『マスターを呼ぶから待っててくれ』それを言うと、店員は姿を消した…それから、じ10分後に、銀髪でハイカラな服を着た10代と思われる女性がやってきた。
「ヤッピー、盗賊ギルドの長のコハルミだよ〜、よろしく!」
「お前さんが、この街のギルドの長か…ふ〜、随分若いなぁ」
溜息をつくイージーそれと正反対の態度をとる男がいた。
「わぁ〜、凄いじゃん!これだけの人をオレと変わらない年でまとめるなんて、オレ尊敬しちゃうね!」
その態度に好感を持ったのかコハルミの機嫌が良い。「うっふっふ〜、わかってるじゃないのヴィン」
「あれ?なんでオレの名前がわかるの?教えてないのに…」
「盗賊ギルドの情報網をなめないでよね。で、何が知りたいの?ヴィン」
「オレの名前が分かるなら、さっきオレたちが襲われた事は…」
「もちろん承知よ。あなた達を襲ったのが5匹の魔族だって事もバッチリ」
「凄ぇ! なら、俺たちに昼間近づいた変な占い師の居場所を教えてくれよ!」
まぁ待て、とまくし立てる彼を抑えてイージーが訪ねる。
「嬢ちゃん、ここで一番評判のいい鼠(情報屋)を紹介して欲しいんだが」
イージーの言葉を聞くと、コハルミの態度が急に激変した!
「ふん!あんた、喧嘩売ってんの?情報知りたくてアタシを呼んだんでしょ?アタシは一応ここの、長なのよ!そのアタシより情報を持っている人なんか、少なくともこの街にはいないわよ。情報を得るのも楽じゃないのぐらい知ってるでしょ?イージーさん!?」
『これでもか!?』と思うぐらいの口調の速さでコハルミはイージーに質問攻めをした…

SNSでこの小説を紹介

ファンタジーの他のリレー小説

こちらから小説を探す