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クエストフォース〜竜キラーを目指す男〜
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クエストフォース〜竜キラーを目指す男〜 3

その言葉にムッとするヴィン。それを、あえて無視するかのようにイージーは、あえて黙って手続きをしている。         「あぁ、わかった。ありがとさんよ」
イージーは、その言葉を言った後。無言で案内された部屋に向かった。イージーのその態度を見て、さらにヴィンの機嫌が悪くなる。「あぁ〜、何であんなムカつく事を言われて黙ってんだよ〜!!」
「オレらが、行動をとるのに無意味な障害は避けたいしな」
「だけどよぉ〜。」

「いいか、あんちゃん。世の中にゃ、守らなきゃならねぇルールってもんがある。そいつは、表でも裏でも変わらねぇ」
イージーの声音が急に固さを帯びる。その瞳は、どこか遠くを見るように細められている。だがそれも一瞬で消え、また冗談めかして続けた。
「まぁ、考えてもみろ。血塗れの二人連れがいきなり転がり込んできたんだ、迷惑に思われない方がおかしいだろ。あの程度の嫌みで済むならまだマシだと思わねぇとな」
「…そうだな。悪い、苛ついてた」
「謝る事ぁねぇよ。それよりさっさとこの鬱陶しい血を洗い流しちまおうぜ」
二人は身体を洗い、服を着替えイージーの指示により武器を外すことになった。それが納得できないヴィンは、その理由を聞いた。
「なんで、武器を置いてかなきゃならないんだ?」
「これから、行くところはなぁ〜、武器を所持しながら行くと厄介なんだ。まぁ護身用に短剣(ダガー)ぐらいなら、いいけどな」
「ふ〜ん、そんなもんなんだ」
「じゃあ、そろそろ行からな」
「あぁ」
二人は目的地に行くため部屋のドアを開けた。
二人は、正道の夜道を20分ぐらい歩き、ある雑貨屋についた。そこは、とてもじゃないが売れ行きの良さそうな店とは思えない場所だった。
「なぁ〜、イージー。本当にここにいる人に、占い師のことを聞いたらわかるのかよ〜」
「まぁ、なるようになるんじゃないかな?」
「そんな頼りない事を言うなぁ〜」
「まぁ、オレは神じゃないから全てをわかるわけじゃないさ」
その言葉を言った後、イージーは夜空を見上げた…
「わかったら、こんな苦しい思いはしない…」
「イージー?」
「この話は終わりだ。さぁ、行こうぜ!」
「あぁ…」       ヴィンは、さっきのイージーの言葉に気にしながらも謎の雑貨屋に二人は入って行った。
ドアを開けると少し古ぼけた店だった。
「いらっしゃい」
部屋の奥から痩せこけた老人が出てきた。とても愛想が良いとは思えない。
「占い師の情報が欲しいのだが…」
イージーの『情報』という言葉に老人の目付きが変わった。

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