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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 9



翌年、C.E72年3月……ユニウス条約が締結した、各種大規模衝突は沈静化し平穏が訪れる……が脆く薄く儚い偽りである事は誰もが分かっていた。MS保有台数制限を設けても時間稼ぎに過ぎない、マユは映像を見ていた……それはプラントが公開したザフト軍の試作型MSだ。映像にはストライクガンダムに似た機種であるが
「やはりガンダムね……」
「ストライクと相違点はコクピットモジュールが小型戦闘機になる事……リジェネレイトのシステムを継承したな……」
バルトフェルトが言うリジェネレイトとはフリーダム、ジャスティスと同時期に制作された可変機構を持つ機体だ。ただパイロットに恵まれてなく三隻同盟に辿り着く前にあるジャンク屋と傭兵により成敗された……。
インパルスガンダムと言う名の機体は武装や機能面の換装機能に加えて機体そのものを交換出来る……同時に公開されたアビス、ガイア、カオスも元々はインパルスシステムに組み込むために開発が進められたが、エリカによれば機体強度に問題が生じたのでMSとして機能面の実証を進めていると言う見方だ。
「お兄ちゃん」
マユはインパルスガンダムに乗り込む少年を見て呟く……もしかするとこの手で両親の元に送り出す羽目になる、自分の手を血に染めて……。
「(例の機体も用意しておかないとね、これは)」
エリカはミナからの密命を受けていた……それはマユの願いを叶えるためにストライクルージュ advancedでは無理な場合に……。
「(ウズミ様の御遺産を管理ね……あの方は丸くなったわ)」
エリカにしてみればロウには色々と世話になっているのだ……。
「こうなったのも各陣営に居る“極一部のエースパイロット”の技量が戦局を大きく動かした、ウチならキラやアスランだな」
「……」
「だが機体には限度がある……そしてユニウス条約にはMS保有大制限を設けた。どんな戦局にも対応出来るMS……それがインパルスガンダム、これを運用するとなるとアークエンジェルの様な戦艦を用意しているだろうな……」
バルトフェルトの推察は見事に的中した。マユも云われてみるとザフトの意向が理解出来る……。
「(それにしても“野次馬ジェス”が乗る“ガンダム”……あれはもしかや)」
バルトフェルトは宇宙に居る副官ダコスタが真実を知って頭を抱えている光景を容易に想像が出来た……何しろリジェネレイトのパイロットはエースだが“倫理的に問題を抱えている”方で根城にしていたのがジェネシスαだ……今はジャンク屋組合により火星圏との往来に使われているが……あの議長も喰えないお方だ。
「これがどうでるかな?今度は連合が強奪に来るかもな」
バルトフェルトの言葉にマユもマリューもジト眼になる……だがコレも大当たりした。


映像が公開されて数日後、プラントアーモリーワンにて地球連合と推定される勢力によるガイア、カオス、アビスが強奪。負傷者多数でテストパイロットを務めていた赤服も重傷を負う。
「チェストチューブを取ってくれ!!!」
「ああ、この騒ぎは大西洋の連中か……“医者”機体を借りるぞ」
「リハビリ代わりか!!!ザクファントムだ!おいスラッシュを用意!!!」
偶々その場にいた“切裂きエド”の事、エドワード.ハレルソンは軍医でもあるミハイル.コーストに同行して新造戦艦ミネルバの進宙式会場に来ていたがテロに遭遇し負傷者救助をしていた。エドは南米独立戦争時に脱走兵になっていたがプラントに匿われておりザフトの臨時教官をしていた。
「死ぬなよ」
「死なないさ……地球の連中が起こした不始末を見過ごせないからな」
ミハイルは“医者”と言う二つ名があるMSパイロットである。

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