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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 1

C.E70……地球人類が宇宙に生活圏を移し半世紀が過ぎた、進化した科学技術は遺伝子工学に及び人類は自らの遺伝子を自在に操作する技術を手にした、当初は隠匿されたのだがある宇宙飛行士が火星探査の為に旅立つ直前に告白により自ら“コーディネイター”と名乗り遺伝子操作技術が公開……それは人の能力を格差を生み、争いの元になり、やがて国家レベルでの対立。その宇宙飛行士はジョージ・グレンであり彼の呼びかけに応じてプラントが設立、遺伝子操作されてない人種“ナチュラル”で構成される地球連合は支配を目論むもプラントは対抗……英雄ジョージ・グレンは暗殺され死亡し、更に地球連合はプラントの農業コロニーを警告無しに核攻撃、後年“血のバレンタイン事件”と言われる惨劇は更なる惨劇を産んだ、プラントは核分裂を抑制するNJ(=ニュートロンジャマー)を地球に無差別に投下し原子力が当たり前になった地球規模のブラックアウト(=停電)を引き起こした、これは“エイプリルフールクライシス”と呼ばれ、同時にMSと言う新たなる機動兵器の有効性を示した。
ナチュラルとコーディネイターは全員対立している訳でもない、双方とも物分かりが良い方も多く手を取り合って生きる選択をした者も居る。ジャンク屋組合やDSSD(=深宇宙探査開発機構)は代表格でありそれの拠点を提供したのが中立国だ。オーブ首長共和国もその一つである……中立国の利点は兵器開発には丁度良いのだ。例え戦災になってもだ……。



「ミナ様、意識を取り戻しました」
「そうか……」
ロンド・ミナ・サハク……オーブ五大氏族サハク家の当主である、オーブは地球連合により占拠されたが先代当主らは自らの命と共に連合が欲しがっていたモルゲンレーテ本社と工場、マスドライバー“カグヤ”を自爆させた。マスドライバーはジャンク屋組合が運営するギガフロートがあるので問題はない……軌道エレベーター建設基地である“アメノミハシラ”を根城にする彼女はある部屋に……。

「マユ.アスカ……私はロンド.ミナ.サハク。旧オーブ五大氏族のサハク家の当主だ」
少女が持っていたIDを見たミナはベットの上で沈む少女を見て言う。
「ぅ……」
「気道熱傷が癒えてないか、暫くはこのPADで言葉を表示するがよい……知っての通り両親は死亡が確認、兄は君が生死の境を彷徨っているうちにプラントに渡航している」
「……」
「本来なら君は死んでいるが今の体は試作ナノマシンにより修復された、副作用としては皮膚の再生バグが出ている、傷跡が残っている」
「……」
マユは“これからどうなるんですか?”とPADに表示した。
「……兄は恐らく敵になるだろう、オーブに刃を向ける事も考えられる。力が得たいか?」
マユは頷く。
「……私の養女に迎え入れよう」
ミナはマユを抱擁する、それは双子の弟ギナが死亡した悲しみを癒すのに必要な存在にしたかったのだ。
ギナは余りにもオーブの影としての役割を越えようとした、NBF−P03 アストレイブルーフレームを使用する傭兵“サーペントテールの劾”は分かっていたのだろう……脅威になるのなら取り除く、ソキウスの以前に生み出された戦闘用コーディネイターでもある叢雲 劾はM1アストレイの実用化に大きく貢献した恩人の一人なのだ。ギナが殺そうとしたジャンク屋ロウ.ギュールはNBFーP02 アストレイレッドフレームを使用する民間人でありナチュラルである、エリカ.シモンズの話によればロウが持つ人工知能8と言う存在によりレッドフレームがポテンシャルを引き出したのだ。ナチュラルの中にはMS操縦が出きる者も存在したが一握りだ。何よりも地球連合はMSを過小評価し、結果前線にてMAパイロットの多くが戦死した。ミナはこの時から連合の情報網と工業力を利用してMS国産化に進めた。



その後マユは全快になりリハビリを兼ねてオーブ軍の士官数名がマンツーマンにより体を鍛え、MS操縦に必要な知識や技能を身に着けた。
アメノミハシラには時折ザフトや連合からの攻撃を受けるのだがソキウスと呼ばれている“戦闘コーディネイター”を有する後期GATーX三機を主軸にして防衛用に開発されたM1Aアストレイ多数で構成された防衛部隊の前に散った。その後のデブリ除去が程良くマユのMS操縦訓練になったのである。
「教官、バスターダガーです。コクピット貫通してます」
「ーお宝だな、確保できるなー」
安全が十分確認されたアメノミハシラ周辺にて漂う連合のMS……コクピットがある辺りが何もない、ビームの直撃を受けたのだろう。前期GAT−Xである“GAT−X103バスターガンダム”の兵装を連合が開発した一般兵用MS“ストライクダガー”に装着させた機体だ。
「ハウメアのご加護を」
それは魂になっても機体から離れてないかもしれない、マユは何時も呟いてから作業をしているのだ。

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