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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 7

PMCとしてもやっていけるのだが、彼は生粋な軍人故に意に介しない将校でも政治家でも従う性格だ……今はドミニオンに乗り込み新兵の訓練からMSの試験運用を指揮する一人、しかも実績もあるので新兵でもデキが良い連中ばかりなので割と順調である。
「−では、これで……ー」
通信を終えるとマリューはホッとする、フレイは心臓近く貫通しておりドミニオン艦内にある医務室で出来る事は冷凍睡眠による仮死状態にする事しかできなかった、戦線を離脱している最中に連合の強化兵研究者が保持していた試作ナノマシンの投与を決断……マッチングの際にフレイに胎児時代に遺伝子治療の記録が出てきたのである。そして投与され危機は脱したのはヤキンドゥーエから少し離れた宙域でジャンク屋組合が救援に来ており航行不能になった戦艦の応急修理に戦闘負傷者の治療と収容をしていた。ナタルはフレイをジャンク屋組合に託したのもコーディネイターである事を知れば連合の陣営では命の保証は無く今の混乱している状況なら戦死者として葬り去られる恐れもある。
ナタルの判断は正しく、大西洋連邦とアルスター家顧問弁護士もコーディネイターになってしまったフレイを移住させることに同意した。本人もまた事実を受け入れユーラシア連邦に移住しておりリハビリと同時進行で通信教育で一般教養科目を修了させた。そしてユーラシア連邦軍士官学校に入学している……ユーラシア連邦としてはリスクをかかえるが同時にコーディネイターとの共存を模索し始めた、戦争により人材の多くが失いもはやブルーコスモスの要望には応じられない状況なのだ。



数日後、バルトフェルトが使用するヴェルテバスターガンダム改が試験動作を行っていた。ホバーユニットはザフトニューミレミアムシリーズで計画されているMSからの提供物であり、クライン派の工作でボツにされた機体らしい……マリューは呆れたが先の戦争ではプラントはオーブからの難民を受け入れておりそれがMS開発に転用されている。
モルゲンレーテの技師らにより開発されたと言っても過言ではない制式機のザクもその一つだが、問題は試作機……ミナ様は地球連合が強奪する事も想定しているが既に起きているのだろう、アメノミハシラに襲撃が多いのも“オーブの新作試作機”狙いと言う線もある。これで表沙汰に出来ない試作機が手に入ったのは喜ばしい事でもない。
「塗装をラゴォ同様にしているんですね」
「ええ、元の色だとね……」
マユはマリューの表情が冴えない事にも馴れた……前の戦争終盤にストライクガンダムのパイロットが生死不明らしい……陽電子ビームをシールドで受け止めたが光圧に弾き飛ばされた、機体が爆散した可能性もあると言う……。
マユもMSパイロットだからある程度なら工学知識はある、機体が発見されてないと言う事は爆散したかザフトか連合に回収されている可能性もある……。




その頃、地球連合加盟国の一つであるユーラシア連邦軍宇宙要塞アルテミスにドミニオンが入港しており補給と乗務員のリフレッシュ中、ここは前の戦争ではザフトに強奪された“GATーX207 ブリッツガンダム”により侵入されて戦闘になり、その後は海賊に占拠されてサーペントテールが内々に処理すると言うお粗末にも程がある“迷所”でもある。何れもアルテミスの傘を過信した前任の最高指揮官のヒューマンエラーであり戦局が落ち着いた頃にはその指揮官は左遷人事を喰らっている。
ナタルらを受け入れた将校一派によりユーラシア連邦軍の建て直しが確実に進んでいるのは事実であり、大西洋連邦とは距離を取っている。ジョシュアの一件で未だに不満が渦巻いているのも事実だ。
「シェバリエ隊長、レポートを見たがデキが良くって何より」
「まだまだ、ひよっこですよ。エースの数が足りてない」
MSハンガーにてモーガンに割り当てられたヴェルテバスターガンダムUが整備と言う名で整備兵の新人らの“実習中”である。モーガンの愛機に関してはユーラシア連邦軍内ではヴェルテバスターガンダムUを使うが大西洋連邦に出向している時には新型MAを使っており、大西洋連邦で預かってもらっている。
「俺もMSに関しては三隻同盟やザフトよりも経験が無い、それでも教官職とはな」
皮肉めいた言葉にナタルも苦笑するしかない。ガンバレル操作適性まであるとなるとキラでも苦戦する事は間違いないだろう。
「ユニウス条約にMS保有台数制限か……合意するだろうな、ザフトも換装装備を認めているし、ユーラシアの面々もな」
「私だけの実績ではないのに」
「艦長、ユーラシア連邦政府はブルーコスモスとの縁を切りたがっている」

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