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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 58

クレールスのコクピットに座るフレイは息を吐く……初陣の相手はブルーコスモス思想染まった将校とその部下らだ。ただ一部将校とその部下らは離脱し投降、元々から疑念を抱いていた所にデュランダル議長の演説により正気に戻った。大軍であったが“月下の狂犬”の異名を持ち連合軍内のMS戦術基礎を築いた一人であるモーガンの前にはあっけなく鎮圧された。フレイに指示されたのが高機動空戦装備したクレールスエールによる攪乱である。MSは複数の部隊が出来る程揃えられていたが突如出現した新型機の眼の前に同士討ちに発展した……しかも歩兵や従来の機動兵器が至近距離での場合は流れ弾はMSは元より地上に居る歩兵や機動兵器は危険過ぎる状況だ。モーガンも見て呆れたが温情は無い……プラント核攻撃の時にも慢心があったのだろう。フレイの視線はハッキリと見た、流れ弾やビームによる大破や爆発……自分よりも先に任官されたはずであるが。
これもまた前の戦争により如何に連合がMSの部隊運用を急がせた結果だ……重要な戦術面は疎かになっていたのは先のプラント核攻撃にて浮き彫りに、ミラージュコロイドを使われたが核弾頭と比べると些細な問題ではない……あの時オーブが密かに支援したと言う噂もある。モニターには反乱を起こした部隊の生存者が連行か搬送されていた……先程の戦闘で攪乱した事による同士討ちが発生した結果である。死者も出ただろう。MSは至って連合軍で使用されている機種ばかりであり試作機を強奪する寸前だったと言う……フレイが乗っているクレールスである。


「エクスデンロット用のMS」
「ーうむ……アクタイオン社にも彼らのデータが蓄積していたが、大西洋連邦には食い込めなかったー」
モーガンも聞いた時には驚きもしなかったが……とりあえず高性能だが操作が出来ない。その上にサポートOSすら補正できないと来た……そんな時にフレイに適性があると分かった時には参謀本部も頭を抱えただろう。

彼女の素性が余りにもリスクがあるのだ、しかしMSパイロット育成に余裕が無いのも事実でありモーガンをもってしても無理なMSを改修する暇もない。結局フレイに託したのである、ドミニオン級の乗務経験がある事も都合が良いのだ、フレイは思う……漸くキラと同じ世界へと踏み入れたと。


「ーミネルバ隊のMS、ザクでは無いですねー」
「ーゼグだな、大洋州連合のMSだー」
ナタルもこのMSの事は知ってはいたが……思った以上に使えるようだ。
安定性を重視した機体フォルムで独自の換装装備を持つ事は演習模様を編集した大洋州連合の宣伝映像でも分かる……ザフトに提供されても他国は批判できない、対ロゴスと言う旗を上げてしまった今では。ナタルも分かる程デュランダル議長の主張は巧妙であっと言う間に大西洋連邦政府軍が苦しい立場に陥ったのである。無理もない先のプラント核攻撃の惨状もザフト側の情報開示により真相が明かされたのだ。大量の核弾頭を一斉に起爆されるとどうなるか……消滅するのだ。
「(後方の敵輸送艦へと接近したニュートロンスタンビーナー搭載艦を護衛したのは恐らくオーブの未確認新型戦艦……ドミニオンにはミラージュコロイドは搭載されてない)」
核弾頭の一斉起爆により攻撃隊を初めとする主力は壊滅状態になり、敗走……一部はENが尽きてザフトに救助される始末である。
その後の彼らの立場は軍でもブルーコスモス内でも酷く退役したMSパイロットも多いと言う。MS開発も停滞している。こうなると大洋州連合のMS開発と実戦配備の速度が脅威になる……今更慌てても遅い感もある。ユーラシア連邦は如何にか新型MS開発体制を保持しているが……。



「派手にやりましたね、ラクス様に隊長」
「ダコスタ君……私もやりたくなかったが歌姫様を怒らせたらコワい事はよく知っているだろ」
エターナル艦橋にてため息交じりになるバルトフェルトとダコスタはキャプテンシートに座るラクスを見る、プラント内の裏情報を見つめていた。ラクスに成りすましてシャトルを奪った後はビックグラスパー+アームドディープストライカーと合流してエターナルと合流した。
「ゼグはどうですか?」
「気に入りました、本当にこれは……ザクよりはいいかも」

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