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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 56

モーガンらは乗り込む、民生車両に近いソフトスキン車両ではない装甲車である事が如何に今の状況が危うい事を示している。フレイも士官学校に通い改めて分かる……自分を人として見てないのが多い事に、ただMS操縦に適性が高いからブルーコスモス狂信者さえも暗黙の了解で手を出さなかった。
「市内ではロゴス会員の企業やらにデモ隊が押しかけてます、警察が放水と催涙ガス弾で対処中です」
「ストも発生か……見事にデュランダル議長の策に嵌ったな」
モーガンとしては冷静になってほしいのだが、戦争を自らの利益の為に起こしたとなれば民衆の怒りは爆発するのも事実……こうなるとロゴスの影響力が大きい大西洋連邦は内乱状態に陥る可能性すら出てきた。


「これを私に」
「CATーX3 クレールス……視ての通りストライクガンダムのコンセプトを継承した機体だ」
「シェバリエ中佐が乗るべきでは?」
「いや、こいつは反応が早すぎてな……ナチュラルサポートOSも役に立たない、しかしフレイの操作なら対応出来る……使用した訓練機に操作性に違和感を感じている筈だ」
「あっ」
「……こんな形で実戦に出すのは迷ったが仕方ない」
ラテン語で聖職者の意味を持つユーラシア連邦のガンダムは静かに実戦の時を待っていたのだ、今までは豪語するMSパイロットらの誇りを砕いておりモーガンですらどうかにか扱えるレベル……そんな時に操縦反応が鋭敏過ぎる候補生が出てきた、それがフレイだ。しかし訳アリで故に参謀本部内でも意見が割れていたが……この事態だ、ロゴスの影響が無い世界での主導権を握る為にも出し惜しみしている訳にも……。
「頼むぞ」
「はい」
キラが視て来た世界に自分も飛び込む、恐怖や好奇心よりもフレイは何かを迷っていた。


数日後、プラントはグラディス隊の戦果してアビスの撃破とガイアの奪還に成功した事を公表。合わせて戦闘区域近くにてロゴスの幹部らが運営していたラボを発見した事も……しかしアスランが乗るセイバー、ルナマリアのザクやハイネのグフイグナイテッドの大破が相次いだ。
「ロドニアのラボを消そうとして会敵……未確認の地球連合の新型艦が予想以上にデキが良かったと」
ハイネは苦笑しているが紫のウィンダムの他にもロービシカラーのウィンダム四機に105ダガー二機の戦力も侮れない、ルナマリアのザクが撃破される所だった。整備員が頭を抱えているがルナマリアの落ち込みもスゴい……本当にディアッカとアンリが居なかったら戦死者になっていただろう。
「……これってなんなんですか?」
「大洋州連合のゼグ、それをウィザートシステム対応に改修したカスタム機よ」
ジブラルタルへとたどり着いたミネルバを待っていたのは補充機である、この頃になるとユニウス条約のMS保有台数制限は完全に無視され始めた……そこで大洋州連合も外部へと部隊を展開する様になり予てから計画通りウィザートシステム対応ゼグに切り替えたのである。

「射撃に拘っている面もあるし、標準装備のスコーブもいいわよ……元々ナチュラルにも対応した機体だけどね。ザクの補充はどう頑張っても数日かかるわ。ハイネにアスランはいいかしら?」
「はい」
セイバーの損害はフリーダムによる戦闘によるものであり通信が混信したのか一部聞き取れた、やはりアズハ代表の扱いにはアスランは気にしておりフリーダムのパイロットであるキラ.ヤマトと言い争いになっている……タリアは気にしているが色々と在ったのだろう。三機のゼグを暫定戦力として今後の作戦に備える事になる。
「アスラン、ほれいくぞ」
ハイネはポンとアスランの肩を叩く……それでも表情は冴えない。
「は〜やっぱあ広い」
「ー元々大洋州連合向けの複座仕様になっているからなぁー」
ハイネは乗った事があるディアッカと通信している。
「で、武装もウィザートシステム対応かぁ……ザクよりも詰め込めるな」
「ーそこは強みになりますよー」
ルナマリアは動かしてみて分かったがザクよりは安定感がある……重心が低いのも頷ける。



アークエンジェル艦内ではラクスが準備をしていた。プラントへと戻る為でありバルトフェルトが同行する。
「本当にやるのか?」
「はい、このまますんなりプラントに戻るのも芸が無いので」
キラも呆れるのも無理はない、なんせザフトのシャトルを利用する気だ。ラクスに成りすましているミーアは地上に居るのを利用する訳だ。
「カガリ様」
「マユ、ラクスはあー見えて度胸はある」

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