PiPi's World 投稿小説

機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 45
 47
の最後へ

機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 47

アンリが言うMS“OSMFー2000 ケンプファーヘイズル”は大洋州連合国産MSの一つで今回の作戦でセグと共に機密解除、フォトジャーナリストを同行させて実戦投入され首都を囲むようにして防衛線を形成していた地球連合軍の部隊を強襲、ショットガンにチェーンマインドと呼ばれる対艦機雷を流用した武器は連合系MSを爆散させ行動不可能にし、クラブと呼ばれる対物ミサイルは連合の他機動兵器や歩兵らを爆風で飲み込んだ。同行していたゼグは隙を取らずに装備していた機材で電波妨害と通維新欺瞞を実施し連合の察知を遅らせたのである。夜間と言う事もあり連合が気が付いた時には既に防衛隊は総崩れ、展開していた部隊も海上にある連合艦隊と共に打開を図るもディアッカらの迎え撃ちにより壊滅、グフクラッシャーの破砕球とインパクトバイスの前に連合のMSは破壊された。
「侮れないな」
「ー密林はジンを使い続けるのでしょうか?ー」
「どうだろうな……とは言えカーペンタリアにある牢屋って足りるか?」
願わくはVIPが含まれていて傭兵を使った救出作戦が発生しないことを祈るしかない。巻き込まれると面倒になる……。
「ー……どうしてここに?ー」
「万が一奪還作戦が起きても損害が出ないのさ、ジブラルタルよりは……」
この基地はエイプリルフールクライシスの混乱に乗じて48時間で構築された基地であり一大拠点になった……先の戦争の末期には陥落する恐れも出てきたので大洋州連合国産MS開発にザフトも協力する事になりゼグやケンプファーヘイズルの開発や試験もこの基地が担っている。最もザフト条約監視団常駐基地にプラント地球公館もあるので捕虜の解放交渉する気があれば対応出来る、最も地球連合にそんな気は無い事はザフトの面々も分かる。
地球連合のMS開発は順調であるがパイロット育成には苦慮している、先のプラント核攻撃作戦時に動員されたMSパイロットには多数の候補生も含まれていた、何れもブルーコスモスによって思想汚染されていた……最もザフトが核反応を急速に進める装置があるとはディアッカも把握してなく核弾頭ミサイルを満載した地球連合輸送艦にも照射したと聞いた時にはゾッとした、核の破壊力は一発でもコロニーすら砕き放射能線を増幅させる。敵ながら同情したのは初めてだ……。
「まっ、大人しくしておけば何れは解放される」
「ー経験者は言う事違いますねー」
ミリィに殺されそうになったのはいい思い出だ……ディアッカは苦笑する。



エターナルは岩石が浮遊する宙域に船体を隠していた、ダコスタは部下と共に管理しているが万が一の時に備えての戦力は悩みの種である。クライン派の工作でコンペに落とした“ZGMFーXX09T ドムトルーパー”も漸く四機だ、そんな中事情でバルトフェルト隊から転属した元部下らが大洋州連合のMS開発に関わる事になり極秘に宙域にてテストしたいと申し出た。
大洋州連合MS開発援助はシーゲル.クラインがGOサインをしておりパトリック.ザラも継承した政策だ……デュランダル議長も継承している。ダコスタもゼグやケンプファーヘイズルを操縦して唸った、これはキラやアスラン、隊長は兎も角カガリ様は手を焼きそうだが反面魅力があるのだ……宙域でのテストは順調にこなして彼らが去る時に元部下と大洋州連合軍高官が言う。
「ダコスタ副長、この機体を使ってください。これは大洋州連合首脳陣からの陣中見舞いです」
「はい?」
「……MSと言う機密の塊を親プラント国家に譲渡するのはそれなりに苦労もあったと分かります、これは報酬の一つです、戦火を鎮めてほしいと言う願いでもあります。我が国はそのような行動する力は無いのです」
ダコスタは頷く……ラクス様の想いを理解しているのだ。


「ダコスタ君も訳有MSパイロットかぁ、隊長としては羨ましいぞ」
「−隊長ぉ〜〜自分には余りにも身が重過ぎます!!ー」
「ここでラクス様のお怒りオーラでも浴びるか?デェオキアでのライブイベントを見て険悪になっている」
ターミナルを介した会話に隊長の呆れっぷりにダコスタも分かる、本当にここまでするとは思いもしなかった……クライン派に至ってはプラントでは言えない本音をここで解放していたからなぁ、うん。
「ーアスランも大変ですねー」
「あいつ繊細な所もあるからな、大洋州連合は国土を取り戻して国家として面子を保った……さて地球連合は奥の手を使うか?」
「ーファントムペインですか?ー」

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す