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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 43

バルトフェルトが告げたこの事実、とは言えあの戦艦もミネルバと武力衝突する可能性もある。



「そうかミラージュコロイドは修理不可か……」
「もうチョイで貫通してましたよ……早めに修理をしないとダメですね」
ロンバルギアの損傷個所を見た整備長とピーチャは納得したが司令官は納得しない表情だ。ミラージュコロイドが何時までも万能ではないのに……。




「司令官、何れにせよこの船はジブリール様が鼻息荒くして買い取ったモノですから……」
「そうだったな」
アズラエルが死亡した真実を知っているピーチャをロンバルギアの船長に任命したのもジブリールだ……ピーチャに恩義を与えたつもりだろうが本人としては船長よりも一技官と言う立場の方が気楽なのだが……確かに両親も親類も妻の実家も揃いも揃ってブルーコスモス思想だ、だが本人はアークエンジェルにてキラを見て来たからコーディネイターの心情も見て取れる。
「ヘブンズゲートにて修理をする」
司令官の忌々しい命令に二人は頷く、彼も漸く巡って来たチャンスをつぶしたくないのだろう……司令官の同期はプラント核攻撃作戦の大失敗により殉職、月面基地に居た将校らも更迭と降格に逢っている。
殉職した将校の多くが核弾頭ミサイルを満載した輸送船団の現場指揮や護衛艦隊の艦長だったので遺体すらない、タイミングが狂っていたらこの船も消滅していただろう。プラント核攻撃から撤退してきた艦隊は損傷が激しく艦橋が無い戦艦も多かった。司令官も命拾いしたのだ……。



ミネルバは黒海に面したディオキアに寄港、ここでプロトインパルスとマーレはプラントに帰国する事になる。マーレは傷口が開いてしまってミネルバに乗船している軍医を呆れさせ、整備班はコクピットの清掃に追われた。
「ははっ!マーレらしいなぁ」
「ハイネさんもFAITHに任命されたんですね」
アスランと気楽に話すハイネ・ヴェステンブルクはヘリオポリスにて戦死したミゲル・アイマンとは親しく彼の死後は遺品になったジンで先の戦争を切り抜けた。



その功績でFAITHに任命され“ZGMFーX2000 グフイグナイテッド”を愛機としてミネルバに所属する事になる……本人としてはガルナハン攻略戦前に合流したかったが議長護衛の後任との引継ぎや技師らが機体の微調整に手間取ったらしい。
「助かりました」
「アスランは苦手だからなぁ……で、色々と情報が出ているから艦橋に向かうぞ」
因みにシンやルナマリアは上陸許可を得ており不在である。

「アークエンジェルがスカンジナビア王国に……」
「しかもアキダリアにドミニオンまで同国の地下軍事港に入港していた……ここな一大軍事要塞でジョシュア並だ」
アスランもアキダリアの事は議長から聞いているので知っている。
「連合の未確認新型戦艦が出てきた訳ね……結果は?」
タリアの言葉にハイネは苦笑し写真を出す、スパイによる齎されたモノだ。
「ミラージュコロイドを展開していたからスカンジナビア王国軍のMSが出てきた、連合系の機体は何処にも無い……そしてこの機体は先の連合新型戦艦を炙り出した」
写真を見たアスランはゾッとする、陽電子スナイパーライフルを構えるレオパルト……この国もオーブ難民を受け入れた結果、MS国産化に成功した国である事は把握はしていたが……。
「ローエングリンをMSで持ち運べるサイズにするのは聞いた事はあるが、スナイパーライフル化は個々が初めてだろう。次はグフだ」
「この機体はザクとの競合に敗れたからお蔵入りに……」
「換装装備無しだが近接戦闘に置いては凌駕している、再評価されて先行投入……乗ってみるか?」
ハイネの言葉にアスランは頷くしかない……。


鞭状の武器であるスレイヤーウィップは電撃機能があり右腕の一部が収容箇所になり四連ビームガンもある、耐ビームシールドには外側にビーム刃が展開する実体剣も収容している。

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