PiPi's World 投稿小説

機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 40
 42
の最後へ

機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 42

「各機収容を急げ!」
「おい!越権行為っ」
「司令官、相手もステージも悪い……下見には十分だ」
艦長はニッとすると早撃ちで司令官を気絶させた。暴動鎮圧用弾頭を喰らわせたのだ。
「司令官が気絶された、軍医を呼んで来てくれ……」
スローターウィンダムが収容されたが五体満足で帰艦出来たのは一機たりともない……モニターでも分かる、ヤキンの悪夢とも評されるフリーダムガンダムも脅威だが随伴したストライクガンダムも手ごわい。
「修理できるか?整備長」
「ー予備パーツぜんぶつかっちゃいますよ?ー」
「補給要請はしている」
それにしてもワイルドダガー隊が全滅したとなるとこの司令官も大変だ。
スカンジナビア王国の主力MSは自国開発であり、大西洋連邦同様にオーブを抱き込んだ形だ……それを齎したのは大西洋連邦、しかもユニウス条約によりスカンジナビア王国も条約対象国になったがMSの数を制限されたので複座型にしている。何度かスカンジナビア王国のスペースコロニーで見たが侮れない、戦艦こそは連合からのライセンス生産であるが補給艦はスカンジナビア王国が民間貨客船舶を“戦時標準艦”として徴発できるように規格統一している。怖いのが貨物や旅客がコンテナ方式なのでその気になればMSも搭載出来る……否、戦艦化も出来るのだ。情報によれば国産の宇宙戦艦も建造している、これは連合に加盟しない表れだ、国王陛下を亡き者にしてオーブの様にする気だったのか……この司令官は。ロンバルギアは潜水航行をして離脱、マーシャンの暗殺は辛くも阻止出来た、今回は。


「ミネルバに挑めない!!」
「いやはや、ザフトにあのエースが帰還しミネルバに乗っているのなら私はこの船を降りますよ」
「!」
「私は元々は技師で宙域航海士の資格は必要だから保持しているだけですよ……アークエンジェルやドミニオンの時には艦橋の交代要員していたと言うだけで艦長に任命するって言うのは……」
気が付いた司令官は飄々とした船長に怒りを覚えたが彼の実力は本物だ、ロンバルギアのプラント核攻撃作戦に参加する予定であったがレーダーシステムのアップデートが難航し核弾頭を満載した輸送艦と護衛艦隊の合流に遅れる事になり向かっている途中で核弾頭が急速同時反応を起こし閃光を見る事になり、プラント宙域から退避した友軍艦隊の救援に当たった。艦長のサボタージュ指示も疑ったが彼はNJCの技術がばら撒かれた時点であの作戦が失敗に終わると踏んだ。
「ここは一つファントムペインの実力を見るのも選択のうちです」
「……」
「我々にはエースパイロットは居ない、主だった面々は大西洋連邦を離れた……薄紅のストライクガンダムのパイロットに並ぶ実力が我々の同胞にいますか?」
「う、ぐぅ……」
「盛大に導火線をつけたもんですな、ジブリール様は……」
MSパイロットの不足は深刻だ、この分だとエクスデンロットを大量に用意する羽目になるだろう……。



「あれがロンバルギアなんですね」
「ええ、てっきり廃艦になったと思っていたわ……ナタルも驚いたでしょうね」
アークエンジェルはロンバルギアの退散後にMSを収容し潜航を開始して航行をしていた。
「艦長は恐らく……ピーシャ.ノアね、野戦任官したキラ達の事は誰よりも心配していたからね」
「確かアラスカで降りたんですよね?」
ミリィもこの艦橋での機材操作を教えてもらった恩義があるだけに複雑である。ピーシャはアークエンジェルから下りて直ぐにジョシュアから離れたので難を逃れた。
「ええ……でも彼の家はバリバリのブルコス信望者、でもピーシャは嫌がっていたわ」
マリューとしては彼を引き留めたかったのだが……。




無理であった、彼の話によれば家族が軍人一家でブルーコスモス構成員でデモを週末参加する程の狂信者であるが本人は学生時代にオーブやスカンジナビア王国を訪れコーディネイター排除に疑問を持つようになるもそのまま工業大を経て士官学校へ……技師士官としてヘリオポリスに赴いたら戦争に巻き込まれたのである。CIC関連の担当技官と言う事もあって艦橋交代要員と野戦任官した学生らの指導も受け持つ事になる。異動の際には担当士官に説明を求めたが明らかにブルーコスモスの介入人事であった。
「彼は分かっていたのですね」
「ええ、フリーダムにキラが乗っている事は知っている筈。だからミラージュコロイドが使えなくなったから退避した、ストライクガンダムに乗ったキラを間近で見ればね……」
同席しているマユも映像見たがクルーゼ隊で使用された四機のガンダムを同時に相手に出来る恐ろしさはよくわかる。ウィンダムでよく撃墜されなかった事は上出来だろう。

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す