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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 40

これにはカガリも声をかけるが連合のエースパイロットの稼働データが取れるとあってスカンジナビア王国軍関係者らはウキウキ、国王陛下も満悦の表情にキラでさえも苦笑するしかない。
「今度はまけないぜぇえええ!」
ディアゴはMSに乗り込む、レオパルトはソードストライカーを装備している……。
「どうだ?」
「−変わりはない、ほぉ……それなりに扱えるなー」
「ーイメリア教官、思う存分動かしても構いませんのでー」
担当整備技官がヨイショしている感も凄いのだが……。



数分後、マーズジャッケットの頭部が地面に転がっていたのである。これにはディアゴも頭を抱えるもその場にいた技師らが直ぐに修理を始めた。シリビアンアストレイは元々DSSDの保安部隊兵向けに開発された機体をベースにジャンク屋組合が法人や個人向けに販売からレンタルまでしている機種だ、ただし自衛以外の戦闘行為を厳禁にしている。これだけでも大西洋連邦は癪に障るのだが海賊対策がなされてない現状では彼らも強くは言えない。
そもそも海賊が出てくる事自体はプラントにも責任の一端はある、コーディネイターのみの社会は想像を絶する競争社会でありコーディネイターの中にはプラントでの居場所を失いそのまま海賊かジャンク屋になるのも珍しい話ではないのだ。この様な事もあり戦闘により放棄されたジンは早くから海賊やジャンク屋に回収/修繕、そして利用された。
「イメリア教官、どうでしたか?」
「悪くはないです、持ち帰りたい位に……」
「ふふっ……この様な機体を開発できたのも連合に属していたからですよ。レオパルトもルプスも国防主体ですからね、“動いて戦闘出来ればよい”と言うダガー系とは違うのですよ」
ここら辺はある程度機体を高性能にして乗務員の生存率を高めているレオパルトとルプスの特徴でもあるのだ。厳冬期にユーラシア連邦で演習した際にダガー系で構成された部隊がブリザートで遭難に逢い凍傷者を出した……ヤキンドゥーエ戦闘終結から間もない話である。この演習計画にモーガンは反対をしたが押し切った結果がコレなら怒りも相当なモノであり戦車部隊からの付き合いがある部下が慌ててモーガンが携帯している銃をソッと抜いた程だ。
スカンジナビア王国も派遣された部隊が救助作業に当たり不慣れなダガー系でよく尽くしたと思う……だが本国の秘密工廠では既にモルゲンレーテ社の協力によりレオパルトやルプスが実用化されていたと言う。



「ナーエさんから聞いたわ、昔から地球人に偏見持っているって」
「ううっ」
マユはドリンクをディアゴに投げ渡した。ストライクルージュadvancedも整備中だ。
「火星圏コロニーの事はアメノミハシラにある資料で大体は知っているわよ、よりによって発見されたNJCベースマテリアル鉱床が大規模になれば使節団を送り込んで様子を見るわね」
「お前はどう見ている?マーシャンを」
「MSに使節団のあんな仕掛けをする辺りは口実を作りたがっている首脳陣には飽きれるわよ。だけどそれを正せる人材もいる」
「セトナ様」
「ええ、色々と見て来たから分かるんでしょうね」
マユとしては何も人類は全て統一するべきではないのだ。



そしてアキダリアはドミニオンにエスコートされてユーラシア連邦首都へ進路を取る、更にアークエンジェルも出航する事に……地中海に展開するオーブ派遣艦隊とミネルバの戦闘を止める為に……。
「陛下、ありがとうございます」
「……国営企業の機密事項を貰ったお礼じゃの……アズハ代表、一早く国の正常化を……我が国としては支援も考えておる」
「はい」
国王陛下は孫娘と共に見送りに来たのだ。アークエンジェルも出航すると二人は頷く。
「総員戦闘配備……対ミラージュコロイド警戒を厳に」
連合のごろつきには丁度良い武器がある。

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