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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 39

因みに安全配慮の観点から国王陛下も専用ルプスに乗り込みガンナーには孫娘である王女が乗っている。カガリよりも二つほど年下であり、華聯であるが周囲の反対を押し切り幼年軍学校に寄宿生活をしており丁度休暇の際にアークエンジェルにドミニオンにアキダリアの極秘入港する事になり祖父が一任すると知った彼女は社交界の用事なぞそっちのけである、一応名目しては国王の補佐と言う事であるが侍女らはため息交じりでカガリも何となく分かる気がする。
「ー陛下、本当に何度もー」
「ーお気になさらず、我が国にはMS運用に関しては完全に出遅れたのでこの様な模擬戦で記録が撮れたら十分なんです、それにアズハ代表を“救助した方”にお目にかかれて光栄ですわ……ー」
「ー誘拐ではなく救助ですか……ー」
モーガンも呆れるが事実になっている、あれはもう軍隊には向かないだろう……。
「−セイラン家の次期当主は知っていますがアレは嫁が苦労するダメ男ですわ……それならザラ議長の御子息の方がアズハ代表もオーブにも利益になりますわよー」
キラもそれは考えたがプラントの方が納得するか……迷う所である。ストライクルージュadvancedとマーズジャケットはビームサーベルで接近戦を開始……その太刀筋にレナも感心する、シリビアンアストレイをカスタムしたタイプでありM1の試作型と同等である。
M1アストレイの試作型はジャンク屋組合に所属しているロウ.ギュールと傭兵であるサーペントテールの劾が持つ其々の機体が露出しているがオーブの氏族でありサハク代表が持つ機体もある……情報部によるとこの機体が最恐に近くアメノミハシラが陥落できない一つの要因である。火星圏コロニーにはMAしかなかったのだがプラントは友好関係の観点からかジンやバクゥ等の設計図が譲渡されたらしい……が、ガンダムの名は火星圏にも届き、ターンデルタやガードシェルはロウの協力により制作された。ターンデルタはシリビアンアストレイをベースにしているがガードシェルは三脚型MA形態を持つガンダムである。真柄レトロフューチャーの時代に描かれた火星人の機動兵器に似た外見のMAは装甲の一部が外れてMS形態になる……考えたモノだ、レナは真横にあるガードシェルを見る……。
仮想敵国でもある機体だがアグニスらの性格を見る限りでは好戦的ではなく見極めているのだろう……火星圏コロニーとの対立は避けないと“地球全体での同時多発急速核反応”でも起こされたら人類の住処が限られる事態に陥る事にもなりかねない、NJの一連の技術はそのような危険性を示しているのだ。それをブルーコスモスの盟主は理解しているのか怪しい……。
「ーほう、中々だなー」
「ライトニングを装備してよくあれだけ動けますね」
「ーフレームこそストライク、サス辺りはバスターの系統を使っているのですわ……レオパレスも厳冬環境での砲撃戦も想定した設計にされてますからー」
王女の言葉通りに国防主体であるスカンジナビア王国のMSには厳冬環境での作戦行動可能をし生存率を高める事を設計思想に盛り込んでいる。ユーラシア連邦も本土でのMSにはこの様な思想を取り入れているのはモーガンの提唱である。
戦車兵としてのキャリアは同時に生存性を考慮しているのだ……。
「ーイメリア教官は彼女をどう思いますか?ー」
「……余りにも責任を追及し過ぎている」
「ー彼女は兄を討った後に自ら命を絶つ事も考えてます……ただサハク代表はこの事を見据えているでしょう……ー」
本当に鋭い王女様だ……モーガンは呆れた。そして勝負は決した、マーズジャッケットの鼻先にストライクルージュadvancedのビームサーベルの先端があったのだ。


「確かに彼は頭に血が上りやすい上に地球に関しては偏見持ちですからね」
ナーエの言葉にディアゴは言葉が詰まる、幼少期から知っているのだ……。
「懸念されますが成長する余地もあると思いますので……」
「そう願いたいわ」
マユは苦笑するしかないがディアゴは不満顔だ。
「ディアゴと言ったな……レナが今からレオパルトに乗り込む、接近戦の腕前ならエドに匹敵する腕前だ」
ディアゴの表情がニヤける。
「へ、陛下」

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